2020年07月

西野皓三│プシュケとソーマ

身体のどこをとってもプシュケ テューモスは語源的に見ると“気”や呼吸と深い関係があるのです。 エートス同様に、テューモスというギリシャ語は、日本語に訳すのがひじょうに困難な単語だと言えましょう。 ギリシア哲学研究の第一人…

西野皓三│テューモス②

勇気の本質としての「テューモス」② プラトンは、「テューモスは一見、欲望的な性格を持っているように思われるが、魂の中で起こる紛争に当たって理知的に武器を取るものあり、テューモスはどうしても第三のものとして区別されなければ…

西野皓三│テューモス①

勇気の本質としての「テューモス」① 天才たちの「舌出し」は、人間の「こころ」と「身体」の微妙な関係を象徴しています。そこで、「こころ」と「身体」の関係について、人間は古来、どのように考えてきたのかについて見ましょう。 二…

西野皓三│舌が緩めば、

舌が緩めば、心も身体も緩む 舌出しはスポーツ選手だけに限りません。舌出しは、本能的な天才に見られる特徴だと言ってもいいでしょう。その中でもアインシュタインの舌出しは最も有名です。大きく舌出したアインシュタインの顔が本の表…

西野皓三│天才と舌出し②

天才は舌を出す!?② 直立して歩くことではじめて、人間の頭脳がここまで発達したと言われますが、これは逆に言うと、野生の動物のように四つん這いで歩くと、脳の働きが休まり、身体が本来の野生的な生命力を取り戻すことを意味します…

西野皓三│天才と舌出し①

天才は舌を出す!?① 人間の持っている能力の秘密が、本能的な身体の動きや形で表されることがあります。 以前、ある写真雑誌に、NBAのマイケル・ジョーダンが舌を出しながらシュートをしている大きなグラビアが載っていました。 …

西野皓三│楽しい人生を約束②

「身体知」が楽しい人生を約束する② 現代の人間は“今”“ここ”という時間空間に限定されています。しかし私たちは、明日のことも、100年先のことも、また、遠く離れた故郷のことも、地球の反対側のことも、はては、火星や銀河系の…

西野皓三│楽しい人生を約束①

「身体知」が楽しい人生を約束する① 脳(大脳新皮質)の機能は、そもそも外界からインプットした情報を基にして、言語やイメージを用いて幻想(バーチャル)の世界を作り出すことです。脳の知性だけに頼っていると、こうしたバーチャル…

西野皓三│美学は哲学の亜流②

なぜ、美学は哲学の亜流と言われたのか② 論理学が上級認識で、感性の美学が下級認識であるという彼の主張は、私たちには信じがたいことです。論理(言語)が絶対ではないことを、数理哲学によって証明したのは、20世紀の思想家ヴィト…

西野皓三│美学は哲学の亜流①

なぜ、美学は哲学の亜流と言われたのか① 人間は事物を理解するとき、言語という武器を使って分析(分節)総合を試みます。 言語は人間の知性と不可分に結び付いています。近代以降、科学およびテクノロジーが目覚ましく進歩したのも、…
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