言霊百神│島生み③ 伊予国を愛比売(えひめ)と謂ひ 讃岐国を飯依比古(いひよりひこ)と謂ひ 粟国を大宜都比売(おおげつひめ)と謂ひ 土左国を建依別(たけよりわけ)と謂ひ 愛比売はその中に言霊エ(慧)を秘め(比売)ている音であるからオである。…続きを読む
言霊百神│島生み② 淡道之穂之狭別島(嶋) 言霊ウの世界、すなわち天之御中主神の宝座。このウの中からアとワの言霊(穂)が別れて出て来る狭い締まりの区分(別)と云うことである。『易」の太極に当る。 伊予之二名島(嶋) 言霊ア、ワの世界、すなわ…続きを読む
言霊百神│島生み① 淤能碁呂島とは己れの心の締まり、締めくくり、すなわち心の自己表現のことであって、島の正体は心である事を説いた。ここで岐美二神は先天を父母音として分け持って後天である子音を創造するのだが、その子音を産む前に、生まれ出る音を…続きを読む
言霊百神│子音の意義⑬ 扨て、以上で人間に顕われ、人間が顕わすところの先天と後天である母音、半母音、父韻、親音、子音の概念に就いての解説を一通り終えたこととするが、然してこのような概念的な言挙げはなお未だ神道布斗麻邇そのものではない。然し斯うし…続きを読む
言霊百神│子音の意義⑫ 三つの置師を三置(みち)と云う。道の語源の一つである。隠神(かくりがみ)である先天の事もまた道と云うが、これには玄(みち)と云う字が充てられる。三置は実際具体の道である。凡そ人間の一感一思、一挙手一投足が現実のものである…続きを読む
言霊百神│子音の意義⑪ 実相である子音は隠神ではない。それが隠れたものではなく顕わな現実であると云うことは、これに実体と色相の変化である「時・処・位」という不可欠の三つの属性が具備されると云うことである。すなわちそれは時間の推移と空間の場所と次…続きを読む
言霊百神│子音の意義⑩ 子音は主客である母音、半母音の結び、すなわち霊と体である父母音の婚いによって生じるが、然し斯く一旦生み出されたところの子音はも早や母音でも半母音でも父韻でもない、新たに創造された所謂正、反の合である第三の存在である。この…続きを読む
言霊百神│子音の意義⑨ この「空」の中から空自体の内容である先天(岐美二神)の活動によって、疑う余地のない清新にして厳然たる実相事実が現前する。然しこの時よくよく考えれば、その時改めて当面した新しい、溌剌とした事実は、実は嘗て迷いとして捨て去っ…続きを読む
言霊百神│子音の意義⑧ この所をもう一度「行」の上から説明しよう。自己反省を推し進めることによって、今まで自分が考え、自分の経験して来たこの世の一切の事象は初めも終わりもない夢であり、迷いであったことが心底から反省された時、その夢が朝霧のように…続きを読む
言霊百神│子音の意義⑦ 禅では前述の如く斯くの如き厳然たる実相を挙示して「麻三斤」と云い、これを指して「庭前の栢樹子」と云う。先天から生まれた神の子はそのまま神であり、仏の子すなわち仏である。神道ではこの神の子、仏の子を命(尊)と云う。禅は行的…続きを読む