2021年08月

言霊百神│黄泉国㉕

「一二三四五六七八九十」の道は演繹の道であって、これは宇宙全体を一者と把握した先天の始原から出発して来る道で、これを高御産巣日の道と云う。これに対して「十九八七六五四三二一」の順序の道が万有から逆に一者に至る帰納の道で、…

言霊百神│黄泉国㉔

かれ(爾、)御佩かせる十拳剣を抜きて、後手に振(ふ)きつつ逃げ来ませるを 事物の全体を十と規定することは布斗麻邇に則った人間の判断法の原則であり、本具の先天性の一つである。追撃された伊邪那岐命は十拳剣を抜いて、後手に降り…

言霊百神│黄泉国㉓

だがこの万軍のエホバの席巻を言向け和わすことが出来る道が世界にたった一つ存する。エホバ自身も須佐之男命と天照大御神の「天の誓ひ」と云う神と神との間の契約としてエホバの道に生命あらしめる道の出現を予定し期待している。その道…

言霊百神│黄泉国㉒

『古事記』「神代巻」は歴史ではなくして、原理の神話的記述であって、「今」のことを説いている。常に今の事を説いているのであるから、この故にこれを一面預言と見ることも出来る。高天原の国は原理としての日本国体であり、伊邪那岐命…

言霊百神│黄泉国㉑

また(且)後には(、)か(其)の八くさの雷神(八雷神)に、 千五百の黄泉軍を副えて(、)追はしめき 後には八雷神と黄泉醜女のみならず、千五百の黄泉の軍勢を加えて追うて来た。日蓮(天台)の云う「一念三千」に対して千五百はそ…

言霊百神│黄泉国⑳

亦(、)そ(其)の右の御鬘(御みづら)に刺(さ)せる湯津爪(津間)櫛を引き闕きて(、) 投げ棄てたまへば、乃ち笋生りき、 こ(是)れを引き抜き食む間に、逃げ行でましき 前述の左の御鬘の爪櫛の男柱はアオウエイであるから、右…

言霊百神│黄泉国⑲

こ(是)を摭い(ひ)食む間に(、)逃げ行でますを、猶(、)追ひしかば 言霊は生命の言葉の原理であるから、これを見て黄泉醜女達すなわち外国の思想家達はよいものがあると急いでそれを拾って食った。と云うことはそれを研究したと云…

言霊百神│黄泉国⑱

かれ(爾、)伊邪那岐命、黒御鬘を(取りて)投げ棄てたまひしかば、乃ち蒲子(えびかつらのみ)生りき 鬘は書いて連ねたもののことで、音図の特に上段のア段(天児屋命)の言霊の連なり(筒の男)をかつらと云う。仏教の華鬘に当る。頭…

言霊百神│黄泉国⑰

やがて(即ち)予母都志許売(よもつしこめ)を遣わして(、)追はし(め)き 志許女は醜い女、女はすなわち文字であり、醜い女とは言葉の原理と一致しない、仏教的に云ったら三十二相八十種好が円満具足していないところの文字である。…

言霊百神│黄泉国⑯

ここ(是)に伊邪那岐命(、)見畏みて(、)逃げ還ります時に 黄泉国の渾沌未開発の状態、業縁流転の有様を見て畏れをなして伊邪那岐命は逃げ還って来た。 そ(其)の妹伊邪那美命、吾に辱見せたまひつとまを(言)したまひて 黄泉国…
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