2021年09月

言霊百神│原罪(天津罪)⑥

以上の黄泉国、黄泉比良坂の消息を更に『日本書紀』の上で読んで行こう。『日本書紀』「神代巻」は独立した書物ではなく、初めに撰せられた『古事記』の註釈書として編まれたものである。「時に伊弉諸尊、乃ち其の杖を投ちて曰はく、此よ…

言霊百神│原罪(天津罪)⑤

かれ(故、)そ(其)の謂はゆる(所謂、)黄泉比良坂は、 今(、)出雲国の伊賦夜坂となもい(謂)ふ 黄泉比良坂は外国の言語、文字、思想の原理であって、それは頭の中に雲のように浮かび出て来る様々な理念(出雲)を麻邇を用いずし…

言霊百神│原罪(天津罪)④

また(亦、)そ(其)の黄泉坂に塞やれ(り)し石は、 道反大神ともまを(号)し、 塞坐黄泉戸大神ともまを(謂)す 道反(ちかへ)しとは此処から内は高天原、此処から外は黄泉国として各々の道を反すことであって、千引石を高天原の…

言霊百神│原罪(天津罪)③

かれ(故、)そ(其)の伊邪那美命を(、) 黄泉津大神とまを(謂)す、 また(亦、)か(其)の追ひしきしによ(以)りて(、) 道敷大神(ちしきのおほかみ)と(号すと)もい(云)へり。 伊邪那美命は黄泉軍を率いる万軍のエホバ…

言霊百神│原罪(天津罪)②

「神即言葉」の言語の原典である五十音図は縦横に区劃された田の形に組織される。この田の原則を乱すことが須佐之男命の罪である。高天原天界の言語の法則を乱す形而上の罪であるから天津罪と云う。須佐之男命の天津罪をキリスト教ではア…

言霊百神│原罪(天津罪)①

神エホバが人類の言葉の原理をみだしくらました時、人類は止むなく夫々に勝手な言葉を使うようになって、互いに言葉が通じなくなり、思惟の疎通と普遍的判断と社会の統一を失って、バベルの混乱を来たした。その言葉の原理を乱すことを神…

言霊百神│絶妻の誓⑱

その初め言葉としての人類の精神文明は主客、霊体である岐美二神の交流によって結び出されたが、然る後に於ける世界の文明の歴史もまたその言葉の破壊と言葉の創造と云う同じ岐美二神の交流交渉、相関関係によって今日まで互いに糾われな…

言霊百神│絶妻の誓⑰

斯うした意味の岐美二神(神と魔)の争いであるロゴスの破壊と建設の交錯をキリストの死後今日に到るまでの、仏教で云う像法末法の二千年の期間の上に咒示し預言してあるのが右の「黙示録」である。『古事記』の「事戸の度し」のこの一節…

言霊百神│絶妻の誓⑯

伊邪那美命の神業とエホバの神業とは同一の意義を有する同一の事実の別個の記録であり、美神とエホバとは同一の性格を持った黄泉国の神である。伊邪那美命の子、須佐之男命の応佐がエホバであると云うわけである。そのエホバの性格は『聖…

言霊百神│絶妻の誓⑮

伊邪那美命の神業とエホバの神業とは同一の意義を有する同一の事実の別個の記録であり、美神とエホバとは同一の性格を持った黄泉国の神である。伊邪那美命の子、須佐之男命の応佐がエホバであると云うわけである。そのエホバの性格は『聖…
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