中国秘伝ひとりあんま気功⋆㉒

すぐに血圧を下げる
 かるく耳やツボを刺激するだけで、目に見えて血圧がさがる即効性のある、あんま気功法を紹介しましょう。このあんま気功法は、降圧溝と呼ばれる耳の反応点(ツボのように、刺激すると症状を改善できるところ)と首にある橋弓と呼ばれるツボを刺激します。
 耳の裏側には、外縁の真ん中に縦にはしる溝のようなへこみがあります。ここが降圧溝です。橋弓は首の側面、左右の耳の後ろに出っ張った骨から鎖骨に向かって垂直に下ろした線上のツボです。
 この二カ所の治療点をべつべつに刺激してもいいのですが、一つの動作で同時に刺激できる一石二鳥の方法が、これから説明するあんま気功法です。
①楽な姿勢で椅子にすわり、体から余分な力を抜いて心身ともにリラックスします。目をかるく閉じ、静かに腹式呼吸をくりかえしながら、両手のひらをこすり合わせます。両手が温かくなるまで、つづけてください。
②両手の人差し指と中指をハサミのようにして、左右の耳をはさみます(人差し指が耳の裏側、中指が耳の表側にきます)。はさんだとき、人差し指がそれぞれ降圧溝にあたるようにします。そして、手のひらはぴったり顎につけておきます。
 この状態から、顎の下で両手が合わさるまで、手をかるくなで下ろしていきます。人差し指によって耳の降圧溝が上から下まで刺激を受けると同時に、親指によって橋弓が刺激を受けることになります。なで下ろすとき、手の動きに合わせて意識を耳から首へと移動させながら、上→下へ三六回くりかえします。

2024年10月
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