東洋医学.20 証とは 鍼灸院や漢方医院などに行くと、現代医学の病院や医院とは違った東洋医学独特の診断が行われることがあります。その特徴的な診断が四診です。 四診とは、望診、聞診、問診、切診という4つの診断を組み合わせるて、患者の状…続きを読む
東洋医学.19 中医学の臓腑とは 『素問』五臓別論篇では、五臓とは精気が蓄えられ充満していることで働くのに対し、六腑は中空(虚)で、食べ物やその代謝産物が送られてきたときだけ充ちる(実)状態になって働きます。寄恒の腑も中空だが、中に精…続きを読む
東洋医学.18 精と神の概念 ①精とは何か 東洋医学では、身体を動かすエネルギーを気の類とし、精、気、神の三つに分類し、これら生命をつかさどる重要なものとして三宝ともいいます。 精には先天の精と後天の精の二種あります。先天の精は、腎…続きを読む
東洋医学.17 津液の概念 ①身体を潤す物質“津液” 津液とは、血以外のすべての体液のことを指します。水穀の精微が気化した水分が津液となり、三蕉を通り道として、全身を循環します。循環させるのは、体内の水分循環をつかさどる肺がにないます…続きを読む
東洋医学.16 血の概念 ①身体の栄養源となる“血” 血は全身の各器官に栄養を与え、滋養させる働きを持ちます。解剖生理学でいう血液と似ているが、赤血球や血小板といった区別はなく、生成や作用も違い、血と血液は同じではありません。 血の…続きを読む
東洋医学.15 経絡の働き ①気や血が通る通路 経絡は体中に張り巡らされ、気や血がその中を巡っています。ただし実際に人体を解剖しても経絡を見る事はできません。その働きは、西洋医学でいう、血管、リンパ系、神経系などさまざまな役割をになっ…続きを読む
東洋医学.14 六腑の働き 2 ③六腑変調による不調 <大腸・膀胱・三焦> 大腸は、小腸から送られた糟粕から、余分な水分を再吸収し、糞便に変えて排泄させます。これを伝導作用というが、肺の粛降作用の助けを必要とするため、肺気の減退は大腸…続きを読む
東洋医学.13 六腑の働き 1 胆・胃・大腸・膀胱・三焦を六腑といいます。 ①消化吸収を担う一本の管 気血や精で満ちている五臓に対し、六腑は水穀(飲食物)で満ちています。水穀は、六腑で腐熟(初期消化)、吸収されながら、排出されます。…続きを読む
東洋医学.12 五臓の働き<腎> ①精を貯蔵し、水分代謝をつかさどる“腎” 腎には、精を貯蔵する蔵精機能があり、根本エネルギーである腎精(先天の精)を蔵すします。腎精は成長、発育、生殖に関わっており、不足すると年代に応じた成長機能を変…続きを読む
東洋医学.11 五臓の働き<肺> ①呼吸と水の巡りをつかさどる“肺” 肺は呼吸をつかさどる臓器で、大気の清気を吸い込み。体内を巡って汚れた濁気を排出する機能を持ちます。 また肺のもつ宣発、粛降機能は、呼吸、気の血の運行、津液の代謝、…続きを読む