整体

西野皓三│美学は哲学の亜流①

なぜ、美学は哲学の亜流と言われたのか① 人間は事物を理解するとき、言語という武器を使って分析(分節)総合を試みます。 言語は人間の知性と不可分に結び付いています。近代以降、科学およびテクノロジーが目覚ましく進歩したのも、…

西野皓三│言語と幻想②

言語が幻想を生み出す② 人の気持ちや考えを、言葉を通じてありのまま理解してもらうことなど、本当は不可能に近いのです。人にはそれぞれの所属する社会(仕組み)に応じた立場があるわけですから、ある程度の理解や合意ができたとして…

西野皓三│言語と幻想①

言語が幻想を生み出す① 科学のもたらした人類への最大の貢献は、私たちの生命をも生み出した「自然の摂理」という絶対的な知(法則)の存在を明らかにしたことです。 科学はその一方で、より便利に、より効率的に生きたいという、脳が…

西野皓三│すべて「作り物」

社会の制度もすべて「作り物」 人生というものを考える時、まず、どのような心掛けを持ち、どのように行動するのかといったことが問題となります。 こうした心掛けや行動の規範は、それぞれの時代や国家、社会環境に準じて作られるもの…

西野皓三│言語の秘密②

遺伝子分析が明かす「言語の秘密」② より多様性の見られる民族で構成される東アジア・オーストラリア地域で使われている言語の種類は、その倍の2000に達します。遺伝的解析から得られた東アジア・オーストラリア全域の人間の遺伝的…

西野皓三│言語の秘密①

遺伝子分析が明かす「言語の秘密」① 分子生物学者の中にも、言語を本能として捉え、さらに言語と遺伝子の類似性を展開している人がいます。西野流にも理解と共感を持っておられる多田富雄先生(東京大学名誉教授)が、その人です。 多…

西野皓三│言語は遺伝子②

言語は遺伝子で作った② これらの理由から、一部の認知科学者は言語を「心理的能力」「精神器官」「神経システム」「演算モジュール」などと呼んでいますが、ピンカーは、時代がかった言葉ではあるが「本能」と呼びたいと記しています。…

西野皓三│言語は遺伝子①

言語は遺伝子で作った① 理性そのものともいえる言語活動が実は本能だったという有力な説を紹介します。 「言語は人間は本能である」と言い出したのは、どんな言語にも共通する普遍文法があることを示した著名な言語学者ノーム・チョム…

西野皓三│生命の叡智

共存共栄こそ、生命の叡智 本能の強さは、時として狂暴さとなって表われます。しかし、生命の根本原理は「何としてでも自分あるいは自分の属する種が生き残る」ということなのです。 ホモサピエンスとしての人間が、どんな知的な社会を…

西野皓三│食欲は知力

食欲は知力なり 本能の王者・食欲に関する面白い話を雑誌で目にしました。 タイトルは「“知能は体力”を証明する一流将棋士の並外れた食欲」というものです。筆者の高橋敏孝氏は「将棋は頭脳ゲームだから、あまり体力は関係ないと思わ…
2024年4月
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