整体

西野皓三│嗅覚細胞の驚異②

人智を超えた嗅覚細胞の驚異② ニオイという言葉で「雰囲気」を意味する場合がありますが、これはその場の状況を把握するうえで、嗅覚が重要なファクターとなっているということを意味するのでしょう。また、挙動不審な怪しげな人を指し…

西野皓三│嗅覚細胞の驚異①

人智を超えた嗅覚細胞の驚異① 香りということで、もう一つ忘れてはならないのはお酒です。ブランデーも紹興酒(中国酒)も日本酒も、香りは大切ですが、ワインと香りは切っても切り離せません。ソムリエが言うにはワインと香りは切って…

西野皓三│嗅覚の歴史②

“ニオイ”が歴史も変える② また、洋の東西を問わず、古代より香水は珍重されてきました。よいニオイを嗅ぐということは人間の最も純粋な情動の一つだと言えましょう。日本人に比べて体臭の強い欧米人の間では、香水を身体に振り掛ける…

西野皓三│嗅覚の歴史①

“ニオイ”が歴史も変える① 嗅覚を最も刺激するものの一つにコショウがありますが、コショウが貨幣と同じくらいの力を持った時代がありました。 古代ヨーロッパ時代のローマでは、コショウはシナモンとともに最も珍重され、コショウの…

西野皓三│嗅覚の時代②

今こそ、嗅覚が必要な時代② 頭脳第一主義で生きている現代人は、嗅覚が弱くなってしまっています。生物としての人間の生命は、嗅覚の助けを借りて初めて活き活きと生きていくことができるのだということを、しっかり認識しなければなり…

西野皓三│嗅覚の時代①

今こそ、嗅覚が必要な時代① 医学の領域も含めて、一般に嗅覚というと原始的な低次な感覚だと見なす傾向があります。たとえば、嗅覚について書かれた書物では冒頭にこう述べられています。 生理学の中に感覚生理学という分野があります…

西野皓三│嗅覚と身体知②

鼻が衰えれば、身体知も衰える② 人間の場合、食道と気管が繋がっているという喉の構造的な問題、また、人間が言語を発するという特性などから、実際は口から息を吸う口呼吸になりがちになってしまっているのです。 「使わない器官は衰…

西野皓三│嗅覚と身体知①

鼻が衰えれば、身体知も衰える① 動物にとって、嗅覚は生命維持に直結している重要な感覚です。 このことは、動物進化の延長に生まれた人間にとっても、嗅覚が重要不可欠なものであるということを予想させます。 実際、嗅覚は二つの意…

西野皓三│嗅覚②

生命を守る「嗅覚」② イヌが優れた嗅覚の持ち主だということは誰でも知っていることです。 イヌは放尿したり、あるいはニオイの分泌腺から物質を分泌し、それを地面や木にこすりつけたりすることで、他のイヌに対して自己の存在を知ら…

西野皓三│嗅覚①

生命を守る「嗅覚」① 動物の生活は、自己保存と種族の保存という二つから成り立っていますが、いずれにおいても欠くことのできないのが、嗅覚です。 動物は嗅覚が弱るとたちまち、生命を失ってしまいます。動物は、他の動物を襲ったり…
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