言霊

言霊百神│百神構成の概括⑨

但し此の麻邇を操作する上で心の準備として是非とも統覚の神剣の把握を必要とする。神剣の把持なくして麻邇を弄べば自己分裂を生じ、若しくは思惟が観念にかすれて真実が現れない。禅で云う獅子吼の前に於ける野干(狐)脳裂の状態に陥る…

言霊百神│百神構成の概括⑧

然もこの百神の道を要約すればそのもとは五母音、八父韻に帰結し、その操作は常にただ五十個にして五十箇に限る言霊の運用を以てし、これ以外の如何なる概念(哲学)も表象(宗教的信仰)も必要としない。この百神の道こそ究極まで完全に…

言霊百神│百神構成の概括⑦

百神の道である上の六つの段階を次々に人間自己の精神の内容として究明、自覚、体得、把持、証明、活用、実現して行くことが神道の正系の修証であり、これを「惟神(神髄)の道」と云い、「言の葉の誠の道」と云い、「敷島(五十城島)の…

言霊百神│百神構成の概括⑥

この時、『古事記』冒頭の先天の出発である天之御中主神より末尾の文明の実際の経営担当者である須佐之男命までに出現する神、すなわち原理、原律、原法がきっちりと百個存する。この百神の原理を形而上と形而下に取り扱う教庁すなわち政…

言霊百神│百神構成の概括⑤

この第六の段階の最後は天照大御神、月読命、須佐之男命の出生として述べられてある三貴子の三命(三置、三知)の体系の完成である。仏教で云う阿耨多羅三藐三菩提はこの三つの体系を指すものでなければならない。人間の知性活用の三態で…

言霊百神│百神構成の概括④

第五の段階は禊祓の前段の身削ぎ払霊(はらひ)であって、衝立船戸神より辺津甲斐弁羅神までの操作を以て、主観客観両方の世界を兼ねた宇宙身、世界身、大我、神我、法身すなわち伊邪那岐大神自身の整理是正が行われた。 扨て、第六の段…

言霊百神│百神構成の概括③

第四の段階は斯うして整理確立された人間精神の全貌である五十音言霊は如何なる内容の組織を有し、それが如何に運行するか、それを如何に運営すべきかと云うことに就いての部分的及び全体としての研究であって、石拆神(いはさくのかみ)…

言霊百神│百神構成の概括②

第二の段階は「岐美二神の御子生み」として述べられた真奈である後天の子音三十二神の世界の創造である。その三十二の後天と十七の先天とを合わせた四十九の言霊麻邇が火之迦具土(書く土)神として神代表音文字に写し表されて粘土盤の上…

言霊百神│百神構成の概括①

扨て、今まで「言霊百神」の実体、実相とその顕現活動に就いて段階的に次々と述べて来た。その段階は平面的な並列や立体的な積重なりではなくて、次元的な発展成育の過程であることを説いた。ここでいよいよ百神の原理の総結論にはいる前…

言霊百神│禊祓(二)㉘

斯くして黄泉国の罪穢れをみずからの生命自覚の原理をもって禊祓することを得たことによって、その権威が証明された五十個の麻邇は人間の魂に大自然から附与された種智として、同時に大宇宙の事物の原素の精神的把握として、すなわち文明…
2024年4月
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