言霊百神│禊祓(二)⑰ 次に投げ棄つる御冠(みかがふり)に成りませる神の名は、飽咋之宇斯能神(あきぐいのうしのかみ) 言霊図の冠に当る所はア段である。これを天児屋命(あめのこやねのみこと)と云う。ア段は芸術の世界であって、「柳は緑、花は紅」と云…続きを読む
言霊百神│禊祓(二)⑯ 次に投げ棄つる御褌(みはかま)に成りませる神の名は、道俣神(ちまたのかみ) 褌は物事が左右に分れる形。道俣(巷)は道の分岐点のことで、思想の批判整理には陰陽、前後、左右、主客、往還等の区別分岐を誤らぬことが肝要である。こ…続きを読む
言霊百神│禊祓(二)⑮ 次に投げ棄つる御衣に成りませる神の名は(、)和豆良比能宇斯能神(わづらひのうしのかみ) 衣をケシともソとも訓(よ)む。御裳と同じく音図のことである。和豆良比能宇斯とは煩わしい、曖昧な言葉や思想の中に一切種智である言霊の原…続きを読む
言霊百神│禊祓(二)⑭ 以上のうち時間の処理法である時置師が説かれてある以上、『古事記』には直接述べられていないが、この他に処置師(ところおかし)がなければならぬ。処置師は空間に於ける場所の決定であり、位置師(くらいおかし)はアオウエイを段階と…続きを読む
言霊百神│禊祓(二)⑬ 宇宙は時間と空間と次元の三つの組合わせによって実相すなわち事実、現象を現出する。この三つを時処位と云う。実相は時処位の三つを具有する。逆にすべての現象、事実は時処位の三つによって制約され限局されている宇宙の部分の顕現であ…続きを読む
言霊百神│禊祓(二)⑫ 「大祓祝詞」に「天津金木を 本末打切て、千座(ちくら)の置座に置足はし 天津清(菅)麻を 本末苅断八津針に取り辟て 天津祝詞の太祝詞事を以て宣る」と教えられてある。天津金木は須佐之男命の思想をあらわにした曼荼羅であって、…続きを読む
言霊百神│禊祓(二)⑪ その八卦の実体である言霊麻邇を以て示された時置師の例を数個を掲げる。 アタカサハヤマラナワ 天津菅麻(あまつすがそ) アタハカサナラヤマワ 天津菅麻(あまつすがそ) アカタマハサナヤラワ 赤珠音図(あかたまおんず) アタ…続きを読む
言霊百神│禊祓(二)⑩ 例えば春(春分)・夏(夏至)・秋(秋分)・冬(冬至)と云い、幼年、少年、青年、中年、老年と云い、或いは「格物、致知、誠心、誠意、修身、斉家、治国、平天下」(『大学』)と云うのが時置師である。『易』はこの時置師の律を「乾兌…続きを読む
言霊百神│禊祓(二)⑨ 次に投げ棄つる御裳に成りませる神の名は、時置師神(ときおかしのかみ) 裳は百であり、コロモである。百は言霊図であり、それは心の上に着るものであるからコロモである。この言霊図の中に時の変化が示されてある。音図のア行とワ行を…続きを読む
言霊百神│禊祓(二)⑧ 次に投げ棄つる御帯(みおび)に成りませる神の名は(、)道之長乳歯神(みちのながちはのかみ) 杖は古来洋の東西に宗教的な咒物として用いられるが、帯は例が少ない。息長帯姫(おきながたらしひめ)などと用いられている。オビの義は…続きを読む