言霊

言霊百神│種智⑦

(津島) 扨て以上タテヨツテヤユヱケメの十神、十音の生成順序を考えると、頭脳の思索軸枢である石土、石巣の天之真奈井から、風は風、木は木、すなわち岐と美、霊の作用と肉体の作用が夫々の分担を保ちながら、神名(言語)となるため…

言霊百神│種智⑥

水戸神(みなとのかみ)、 速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)【言霊ケ】 次に妹速秋津比売神(いもはやあきつひめのかみ)【言霊メ】 水戸は港で、ここへ音が集まって来て(言霊ケの心)、選り分けられて(言霊メの心)、真奈の表…

言霊百神│種智⑤

風木津別之忍男神(かさげつわけのおしをのかみ)【言霊ユ】 風は息であり、木(気)は霊である。言葉の素である息と霊とがなお別々の状態のままに湯のように湧き出し押し出される状態。ユは湯であり、五百箇(湯津)の意味である。 海…

言霊百神│種智④

大戸日別神【言霊ツ】 真奈(日、言霊)が石土、石巣の頭脳の扉(大戸)を押し分けてツと出て行く姿である。 天之吹男神【言霊テ】 真奈が風が吹くように出て来る姿である。 大家毘古神【言霊ヤ】 吹き出した真奈が矢のように飛んで…

言霊百神│種智③

男女の恋愛をプロトプラズミック・ハンガーと呼んだ人があったが、この事は精しくは原形質の中身である核の染色体、特に性染色体同士の意欲であって、その染色体の心が慕情である。恋愛ばかりがそうであるのではない。すべての人間の生命…

言霊百神│種智②

五十音言霊が何故に五十であるかと云うと、唯物論的に見るならば細胞の染色体がその数であるからである。その染色体は本来は顕微鏡下の物体Sacheではなくて、生きた人間として活動している人格Personである。未だそうした実験…

言霊百神│種智①

扨て、五十音は仏説の摩尼宝珠であり、一切種智である。五十葉土、五十葉巣を形而上のもの或いは精神的なものと考えると哲学上宗教上の問題となるが、これを生物学的なものとして取り扱うことも一つの態度である。肉体の上でこの精神の種…

言霊百神│子音の創生⑭

大事忍男神【言霊タ】 先天からいよいよ後天の真奈が出発する状況である。この名から仏教の「一大事因縁」と云う言葉が連想されよう。 当時既にこの語が伝わっていたかどうかは判らぬが、大事忍男とは大いなる言霊を押し出し推し進める…

言霊百神│子音の創生⑬

色々と述べたが凡そ以上を前置きとして三十二神の開顕を始めよう。但し度々云うように『古事記』神名はすべて比喩表現であり、謎としての咒文であり、およそその実体を指せばよいところの「指月の指」であるから、判で押したような的確な…

言霊百神│子音の創生⑫

この様に三千大千世界の活動の下に、全先天を基礎とし素材として産霊ばれ、ひらめいて来る理念が真奈であり、更にその真奈がさながら音として声として結ばれ写し出される時、それが真言であり陀羅尼である。神名は神の言葉であり「諸仏の…
2024年3月
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