言霊

言霊百神│子音の意義⑬

扨て、以上で人間に顕われ、人間が顕わすところの先天と後天である母音、半母音、父韻、親音、子音の概念に就いての解説を一通り終えたこととするが、然してこのような概念的な言挙げはなお未だ神道布斗麻邇そのものではない。然し斯うし…

言霊百神│子音の意義⑫

三つの置師を三置(みち)と云う。道の語源の一つである。隠神(かくりがみ)である先天の事もまた道と云うが、これには玄(みち)と云う字が充てられる。三置は実際具体の道である。凡そ人間の一感一思、一挙手一投足が現実のものである…

言霊百神│子音の意義⑪

実相である子音は隠神ではない。それが隠れたものではなく顕わな現実であると云うことは、これに実体と色相の変化である「時・処・位」という不可欠の三つの属性が具備されると云うことである。すなわちそれは時間の推移と空間の場所と次…

言霊百神│子音の意義⑩

子音は主客である母音、半母音の結び、すなわち霊と体である父母音の婚いによって生じるが、然し斯く一旦生み出されたところの子音はも早や母音でも半母音でも父韻でもない、新たに創造された所謂正、反の合である第三の存在である。この…

言霊百神│子音の意義⑨

この「空」の中から空自体の内容である先天(岐美二神)の活動によって、疑う余地のない清新にして厳然たる実相事実が現前する。然しこの時よくよく考えれば、その時改めて当面した新しい、溌剌とした事実は、実は嘗て迷いとして捨て去っ…

言霊百神│子音の意義⑧

この所をもう一度「行」の上から説明しよう。自己反省を推し進めることによって、今まで自分が考え、自分の経験して来たこの世の一切の事象は初めも終わりもない夢であり、迷いであったことが心底から反省された時、その夢が朝霧のように…

言霊百神│子音の意義⑦

禅では前述の如く斯くの如き厳然たる実相を挙示して「麻三斤」と云い、これを指して「庭前の栢樹子」と云う。先天から生まれた神の子はそのまま神であり、仏の子すなわち仏である。神道ではこの神の子、仏の子を命(尊)と云う。禅は行的…

言霊百神│子音の意義⑥

斯くて此の自覚、自主、自律、自己運営の上に立って識を活用し、その生命の光を以て照らし出して隠れて存在する宇宙の実在を現象として顕わに創造現出し、更にそれを組合わせて行くことが人類文明の営みである。そしてその自主の主体が吾…

言霊百神│子音の意義⑤

そこで此のア(オウエイ)の側から人間を観るならば、人間とは自己に授かった宇宙の内容を自己の先天として継承し、それを実在として内に保有し、その実在の波動を識の波動によって現象として顕出認識し、更にその現象を組み合わせて、み…

言霊百神│子音の意義④

宇宙万有の先天としての内容は以上の主体(母音)、客体(半母音)、そして波動の色相を顕現する認識の原律(父韻)と云う極めて簡単な三者であって、宇宙には是以上何ものも存することがない。万象はこの三者の交流産霊によって発現し、…
2024年3月
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