言霊

言霊百神│禊祓(三)⑫

言霊ア、イは有りのままの自然のものであるから、それ自体では善でも悪でもない。アである美醜、好悪以外の得失、真偽、当否の価値判断が加わらない。それ以前のものであり、所謂善悪無記のものである。上瀬、下瀬に立って滌いだのでは生…

言霊百神│禊祓(三)⑪

こ(此)の二神は、か(其)の穢き繁き国(繁国)に到りましし時の、汚垢に(因)よりて(、)成りませる神のなり(也) 人間が神の子であり万物の霊長である所以はその独特の三つの知性を運用することにある。ア言霊は惰性であって、阿…

言霊百神│禊祓(三)⑩

大禍津日神(おほまがつひのかみ) 言霊イの意義が確定されたことである。イはすなわち麻邇であって、人間生命本具の性能、すなわち大自然のままの精神的個性であり、生命意志発現の原理原律である。「神言ひたまひけるは我が我と汝等……

言霊百神│禊祓(三)⑨

八十禍津日神(やそまがつひのかみ) 先ず言霊アの意義が確立されたことでもある。八十と云う数は百音図より両側の母音、半母音の二十を除いた残りの数、すなわち宇宙から実在を除いた残りの実相、現象だけの数理である。この八十数の展…

言霊百神│禊祓(三)⑧

中瀬のウオエの三つは悟性、現識、理性の所謂知性の三態であり、それは音としては弥都波能売(みつはのめ)と云われるところのものである。この三つは奔放でもなく固定したものでもなく、これに依って法界を運営し、人間が住むに適した文…

言霊百神│禊祓(三)⑦

『古事記』はその首(はじ)めから此処に至るまで縷々一貫して麻邇の効能を述べているが、此処で注意しなければならぬことは、ここに至ってイ言霊の意義が「下瀬は瀬弱し」として初めて改めて省みられることとなった事である。それが大自…

言霊百神│禊祓(三)⑥

下瀬イは生命意志であり麻邇である。これはすべての精神現象の原因であり原律であり、すなわち万物が存在し生成する道の根底ではあるが、然しそれ自体、永久に変化することなき人間精神の法則としての恒常の大自然界の属性であり、そこに…

言霊百神│禊祓(三)⑤

上瀬アは惰性であり感情であって、これは余りに奔放であるから、その赴くに任せて生命の自由を楽しむにはよいが、これを以て文明全体を律しようとすることは無理である。絵画や音楽、詩歌、演劇では国家や社会を経営しては行けない。すな…

言霊百神│禊祓(三)④

生命の河の源は原理的には五つである。禊祓の時はこれを三つの瀬とし、「創世記」は四つの河としている。五つの河、五つの泉(井)に就いて今まで繰返し述べた。 『古事記』に従ってこの本来の五つの瀬を阿波岐原の上瀬、中瀬、下瀬の三…

言霊百神│禊祓(三)③

アの河は芸術宗教の流れである。オの河は科学の流れ、ウの河は現実の政治経済産業の流れ、エの河は道徳の流れ、そしてイの河は根源の生命自体、すなわち麻邇一切種智の流れである。人類文明の世界にはこの五つの大河が普く空間を渡り、時…
2022年10月
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