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気功鍛錬と臓腑⑤

(6)その他  気功では、人体の外表部にある器官の形態や動作が、ことごとく内臓との関連で認識されている。たとえば、宋の張伯端の署名がある『金丹四百字序』には次のように書かれている。「眼を閉じてものを視れないようにすれば魂…

気功鍛錬と臓腑④

(4)肝 ①肝は謀慮を主る。  謀慮とは深く考えろめぐらすことであり、精神活動を指している。  ②蔵血を主る ③五行においては風木に属す。  風の本性はのびやかな移動性である。外界から強い情緒的な刺激を受けたときには怒り…

気功鍛錬と臓腑③

(3)腎  腎は腰部にある左右一対の臓である。腎とは命門を包括した概念であるが、命門の部位については古来より、諸説が入り乱れている。その主なものには次の三種類がある。第一は腰部にある左右一対の腎のうち右腎を命門とするもの…

気功鍛錬と臓腑②

(2)肺 ①肺は気を主り、呼吸を司る。 「天気は肺に通ず」(『素問』陰陽応象論)、「真気は天より受け、穀気と併せて身を充たす者なり」(『素問』刺節真邪論)。“天気”とは大気・空気のことである。また「肺は五臓六腑の華蓋なり…

気功鍛錬と臓腑①

伝統医学において蔵象学説は各科に共通した基礎であり、気功にとってもまた例外ではない。ここでは五蔵をとり上げ、それぞれについて説明を加えると同時に、気功鍛錬との関連を述べることにする。 (1)心 ①心 「心は、生の本、神の…

気功の鍛錬と陰陽②

(2)気功における陰陽学説の応用 陰陽学説は次にあげるいくつかの点で、気功に応用されている。 ①呼吸  呼吸の場合、呼を陽、吸を陰とする。「凡そ入気は陰たり、出気は陽たり」(『聖済総録』)、「呼すれば即ち気出ず、陽が開く…

気功の鍛錬と陰陽①

気功の鍛錬と陰陽  伝統医学の理論の中でもっとも重要な陰陽学説は、宇宙に存在するすべての事物について相対する二面性を認め、これを陰と陽に分ける考え方である。天と地、日と月、昼と夜、寒と暑、男と女、上と下、内と外、動と静、…

中国気功史_解放後の気功発展

 解放以降は、中国共産党の対中医政策により、中国伝統医薬学の遺産が大いに継承、発揚されるようになる。気功療法もやはり発掘、整理が進められ、急速な発展をみた。一九五五年、河北省唐山に有史以来初めての気功専門機関である唐山市…

中国気功史_近代の百年間

 この期間は清朝の腐敗した封建主義統治が行われた時期である。帝国主義による侵略を受け、後には国民党反動派による残虐な統治がなされた。反動階級は洋奴買弁思想を宣揚し、中国の民族文化遺産に対しては、全面的に否定的な政策をとっ…

中国気功史_明清時代

 明清時代における気功の特徴としては、広く医家の理解を得て、応用されるようになったことである。そのため医学書の中に、気功に関する資料が多く現れることになる。  金元四大家の一人であった朱丹渓の弟子、王履(おうり)は、明代…
2024年4月
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