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言霊百神│百神構成の概括③

第四の段階は斯うして整理確立された人間精神の全貌である五十音言霊は如何なる内容の組織を有し、それが如何に運行するか、それを如何に運営すべきかと云うことに就いての部分的及び全体としての研究であって、石拆神(いはさくのかみ)…

言霊百神│百神構成の概括②

第二の段階は「岐美二神の御子生み」として述べられた真奈である後天の子音三十二神の世界の創造である。その三十二の後天と十七の先天とを合わせた四十九の言霊麻邇が火之迦具土(書く土)神として神代表音文字に写し表されて粘土盤の上…

言霊百神│百神構成の概括①

扨て、今まで「言霊百神」の実体、実相とその顕現活動に就いて段階的に次々と述べて来た。その段階は平面的な並列や立体的な積重なりではなくて、次元的な発展成育の過程であることを説いた。ここでいよいよ百神の原理の総結論にはいる前…

言霊百神│禊祓(二)㉘

斯くして黄泉国の罪穢れをみずからの生命自覚の原理をもって禊祓することを得たことによって、その権威が証明された五十個の麻邇は人間の魂に大自然から附与された種智として、同時に大宇宙の事物の原素の精神的把握として、すなわち文明…

言霊百神│禊祓(二)㉗

日本と同じく古代ユダヤに於ても帝王たる者は必ず予言者でなければならなかった。予言者は受膏者であって、受膏者とは一応この自我の真態を把握した者であり、帝王は予言者の中から互選によって起った。(例、『旧約聖書』「サムエル前書…

言霊百神│禊祓(二)㉖

神代上古にあって天皇たるの資格はこの自我の真諦を獲得した者であることであった。神代上古の日本の朝廷には人物の試験制度が存していて、厳密なこの試験を通過しなければ天津日嗣の位に即くことを許されなかった。男性に適当な資格者が…

言霊百神│禊祓(二)㉕

禊祓とは斯の如き意味で主観が客観への飛躍することであり、自他を律する原理の一致であり、麻邇から云えば普遍性の証明である。ヘーゲル哲学ではこの様に主観が客観に高揚することを「主観態の無限的真態」と称するが、その無限なる純粋…

言霊百神│禊祓(二)㉔

黄泉神と交渉して高天原に逃げ帰った時までの伊邪那岐命が言霊麻邇を把握していた状態はその如く依然として独自のもの主観的なものであったが、ここに伊邪那岐命は伊邪那岐大神として起ち上って、主客自他双方を併せた自己の大我法身(御…

言霊百神│禊祓(二)㉓

(知訶島)(ちかのしま) 以上、衝立船戸神より辺津甲斐弁羅神まで十二神が位する宝座を「知訶島、またの名は天之忍男(あめのおしを)」と云う。知訶とは知識を叱り、たしなめ、とがめて是正することであり、すなわち知識経験の整理方…

言霊百神│禊祓(二)㉒

最初から此処まで説いて来た所を試みに仏教経典に当嵌めて云うならば、禊祓の行は『無量寿経』のそれに当るだろう。黄泉国に於ける経緯は『般若経』や『華厳経』に当るだろう。そして最初の岐美二神の御子生みと音の整理の心は『法華経』…
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