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言霊百神│子音の意義①

伊邪那岐美二神が母音を先にして、隠れた実在のみに拘泥して生んだ水蛭子(ひるこ)の態度では文明の創造はできない。それは永劫の末法者の態度であって、創造の主体としての自主性を発揮しないのであるから、「南無阿弥陀仏」と念じなが…

言霊百神│いろは歌(随想)③

「いろは歌」は仏教の奥義と云われるが、この歌の如く唯「空」を説くだけでは仏教即神道の本質に触れたものでないことは「水蛭子」の意義の説明で了解されよう。「いろは歌」を上の如く並べてみると最後の文字を縦に読むと「とかなくてし…

言霊百神│いろは歌(随想)②

すなわち彼の説教の骨子とする所は ㈠世界に三菩提の原理が存在することの紹介 ㈡その原理が彼の後三千年間入涅槃することの宣言 ㈢爾後の入涅槃の時代における人類の魂の修練に就いての心得 ㈣入涅槃の時代が終わって仏陀の正覚が再…

言霊百神│いろは歌(随想)①

いろは歌に就いて蛇足を添えよう。仏教は釈迦の創始に係わる印度の宗教、儒教は孔子の創始に係わる中華の哲理、キリスト教はイエスの創始に係わるユダヤの宗教であると考えて、其処を出発点とする歴史の途中からの思想に拘泥していると、…

言霊百神│布斗麻邇の所在⑤

岐美二神の嫁ぎの道すなわちイヒチシキミイニヰ(言霊イとヰ)の交流の道をイの道(ち)(生命)と云うが、このイの道の活(はた)らきは地の上に低く展開する。この展開した没慈味の地の様相が、次で天之御柱であるアオウエ(イ)を自由…

言霊百神│布斗麻邇の所在④

布斗麻邇の根源は先天「天津神諸の命」であるイ言霊であり、イヒチシキミイニヰである。それは色相現象が未だ生まれて来ない玄の世界であり、「我が生める国、ただ狭(朝)霧のみありて、香(薫)り満てるかも(な)(『日本書紀』)と云…

言霊百神│布斗麻邇の所在③

此の脚下の消息を更に芸術的象徴的に説明すると、それは此の世の一番低い所、すなわち地上である。その地上には岩石が肌を露わしている。砂礫が転がって蟻が這いずっている。そして其処から草木の種が根を張り芽を伸ばす。すべての現象は…

言霊百神│布斗麻邇の所在②

更にこの下座を形而下の社会的位置の事としてのみ考えず、形而上の事と受け取る時、人間の魂が拠るべき最も低(卑)い根底の位置と云うことである。仏教で「地獄」と云われるのは此の最も低い地位境涯のことである。無自覚に此の境に住す…

言霊百神│布斗麻邇の所在①

以上は布斗麻邇に関する一応の概念的な説明であるが、然らばこの布斗麻邇は宇宙の何処に存在し、何処から発現し、何処で活動しているものであるか、これに就いて哲学的宗教的な実践行道の上からその存在箇所を明らかにしたならば、今まで…

言霊百神│創造の失敗⑫

布斗麻邇(ふとまに)にト(卜相)(うら)へての(詔)りたまひつらく フトは二十であり、マニは宇宙の道理(ロゴス)、真実すなわち「マ」を第二(邇、近、似)次的に言葉を以て把握表現したものと云うことである。二十はその道理すな…
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