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古歩道│西洋医療へ体制変更②

西洋医療オンリーへの体制変更② 西洋医の数も明治維新後、2万人からスタートして(おそらく蘭方医であろう)、太平洋戦争直前、医師急増政策で6万5000人まで拡大するものの、70年間で3倍強にしか増えなかった。それが戦後60…

古歩道│西洋医療へ体制変更①

西洋医療オンリーへの体制変更① 昔の日本の医療事情について質問した際、本書担当編集者が興味深い話をした。 「私が小学生になったころですから、1970年代前後ですか、そのころから風邪でも親が『病院に行け』というようになった…

古歩道│日本医師会②

日本の医療を「殺した」犯人② 医師会はここからして違うのだ。ボスの命令に一糸乱れぬ組織力を誇っている。上意下達が徹底され、医師会の会長の命令を忠実に実行する。その意味では「日教組」(日本教職員組合)のような労働組合に近い…

古歩道│日本医師会①

日本の医療を「殺した」犯人① 日本医師会。実に奇妙な組織である。 どんな組織なのかは誰でも知っている。読んで字の如し。医師たちの親睦団体である。もう少し正確にいえば「開業医」の団体で、民間病院の医院長やオーナーである「開…

古歩道│日本の医療ギルド②

それでも戦前までは日本の医療ギルドはまだよかった② 結果的に庶民の医療は、相変わらず江戸時代から続く漢方、鍼灸、整体、薬草や民間療法で賄われ、昭和中期、1950年代まで「庶民の医療」として機能していく。その意味では、医療…

古歩道│日本の医療ギルド①

それでも戦前までは日本の医療ギルドはまだよかった① 確かに日本の医療界は、欧米の医療ギルドに支配されることで、日本最大の医原病ともいうべき「脚気禍」で、延べ200万人以上を亡くならせた。 しかし、奴隷に身をやつしながら、…

古歩道│アリナミン②

最初の脚気治療薬だった「アリナミン」② ところが医療ギルドの日本貴族である日本医学界は、オリザニン臨床実験の協力を拒否しただけでなく、鈴木梅太郎が苦労して「治療薬」を販売しても、医師の権限を振りかざして新聞などを使って徹…

古歩道│アリナミン①

最初の脚気治療薬だった「アリナミン」① 医療ギルドが、明治期の日本医学界をいかに支配してきたか。文字通り、日本医学界自体が「奴隷」そのものだった、そう断言してもいい。 先に日本の医学者たちはノーベル賞級の研究成果をあげて…

古歩道│ピラミッド構造②

医療ギルドのピラミッド構造② 要する日本の医療体制は、ギルドによる権力ビラミッドに改変されたのである。 まず、ドイツ医学界が「王族」という医療ギルドの頂点に立つ。その次に王族から植民地の管理指導を任された「貴族階級」が東…

古歩道│ピラミッド構造①

医療ギルドのピラミッド構造① さて、最初の疑問に戻ろう。どうして明治政府は、蘭医学をベースに西洋医学を導入しなかったのか? 答えは簡単だ。そんな権限、もとより日本にはなかったのである。いくらオランダ医学に学びたいと要望を…
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