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小周天功法│産薬

産薬 「神を凝らして気穴に入れる」という鍛錬によって、精気はしだいに旺盛になって行き、ついには小薬(大周天では大薬)が産出される。この小薬は真種子とも呼ばれる。たとえば『金仙証論』には「調理によって薬物が生み出されるのを…

小周天功法│調薬

調薬 薬とは精・気・神であり、調は、調え理める意である。したがって、第2ステップの功夫である調薬は、いかにして十分な薬物を治煉(煉薬)に供給するかという功夫である。 精・気・神の三者の関係でいうと、神をもって精・気という…

小周天功法│煉己

小周天功法 小周天功法は百日築基と総称される。具体的な練功法については、ふつういずれも物に喩えられていわれるが、謎めいていて曖昧である。総じていえば、6つのステップに分けられる。煉己、調薬、産薬、採薬、封炉、煉薬のステッ…

小周天の鍛錬│あらまし

小周天のあらまし 1.周天と小周天 古代の天文学者は天体を球形に象り、その表面に日・月・星を配列した。この球面の中には周囲無限大で、ここに大圜と称する一帯を仮にあるものとして設定した。これは黄道ともいわれる。黄道は一周3…

気の周流│三要素③

火候 <火とは何か> 『規中指南』には「神は火である。気は薬である」、また『金仙正論』にも「火は神である。汞、日、鳥、龍ともいうが、いずれも自らの中の真意をいう」と述べられている。したがって、『真詮』に「火候はつねに心神…

気の周流│三要素②

薬物 『玉皇心印経』には「上薬に三品がある。神・気・精である」とあり、『規中指南』には「採薬とは、身中の薬物を採取るすることである。身中の薬とは、神・気・精である」とある。 精・気・神は、後天のものは用いず、内薬といわれ…

気の周流│三要素①

鼎器、薬物、火候が、大・小周天功法の鍛錬過程での不可欠の3要素である。 鼎器 鼎器には、鼎、炉の2つがある。内丹術では、内丹鍛錬に鼎炉はかかすことができないと考えられている。この鼎炉は鍛錬者自身の身体に存在するものでなけ…

気の周流│功法の概略

大・小周天功法の概略 内丹術をその内容とする書物を、丹書あるいは丹経という。明代の『道蔵』には、120~30もの丹書が収録されている。述語が煩雑で、意味が明瞭でないため読解が容易ではないことが、内丹書に共通な特徴である。…

気の周流│大・小周天.2

大・小周天功法.2 (3)第3段階 内丹術の興隆 内丹という言い方を、他に先駆けて言い出したものに、隋代の蘇元朗がいる。蘇元朗は羅浮山(広東省)の青霞谷に居を構えて、青霞子と称していた。『図書集成』に『羅浮山志』から引用…

気の周流│大・小周天.1

大・小周天功法.1 大・小周天功法は、元来古代の統治階級が長生不老と成仙上天の道を求めた結果の産物であった。中国の歴史からみて、「翼化成仙」を追求した経緯は3つの段階を経てきた。 (1)第1段階 神仙・仙薬の探求 春秋戦…
2024年4月
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