ナチュラル│頭痛

頭痛
頭痛ほど正しい診断が重要な症状はほかにない。頭痛はその種類によって、まったく異なる治療法を必要とするからだ。わたしの頭痛の診断には十分時間をかけて、細かく問診をしている。診断の目安は、頭痛が起こる頻度はどれくらいか、1日のどの時間帯に起こるか、頭のどの部分に起こるか、痛みの種類は拍動性か持続性か、悪化したり楽になったりするきっかけは何か、随伴症状は何かなどである。頭痛に悩む人の多くは脳腫瘍の心配をするものだが、原因をリストアップするとしたら、脳腫瘍はその最後に近いころこに位置しているはずだ。
原因リストのトップに位置しているのは、たぶん筋肉の緊張だと考えていい。緊張性の頭痛はたいがい午後か夕方早い時間に始まり、頸部から後頭部にかけての持続的な痛みを生じる。首と肩の筋肉が痛く、さわっても堅くなっている。緊張性頭痛は典型的なストレス関連症状であり、その解消にはリラクゼーション法を身に付けることが一番いい。肩と首と頭の筋肉を和らげることを目的としたマッサージをお勧めする。カフェイン類はこころの緊張とともに筋肉の緊張も高めるので取らないようにしていただきたい。アスピリンをはじめとする鎮痛剤の常用もお勧めできない。
上背部や頚部における筋骨恪系のゆがみが、緊張性頭痛に似た頭痛の原因になることがある。
前頭部と目の周辺を中心に起こる持続的頭痛は、眼精疲労や副鼻腔の圧迫から生じていることが多い。しばらく目の検査をしていない人は眼科に行って検査を受けたほうがいい。
異常な高血圧も頭痛の原因になる。その場合は後頭部が痛み、目が覚めているあいだは痛んでいる。しつこい頭痛に悩まされている人は、血圧があがっていないかでうかを確かめる必要がある。
拍動性(動悸と共にズキンズキンと痛む)の頭痛は頭部の動脈のアンバランスから生じるもので、「血管性頭痛」と呼ばれている。血管性頭痛でいちばん多いのは片頭痛だ。「片頭痛」とは単に頭の片方が痛む悪筆な頭痛のことではなく、さまざまなタイプに分かれた特定の疾患の名前なのである。
血管性頭痛はカフェイン嗜癖の典型的な症状であるとともに、カフェインをやめたときのに出る禁断症状でもある。
突然、激しい頭痛に襲われ、それが持続するか悪化していくような場合は、すぐに医師の診断を受ける必要がある。

2019年10月
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