言霊百神│黄泉国⑤ 黄泉とは黄(きざ)す(萌・兆・芽・牙・徴)泉と云うことである。凡そ人類の文化はすべて四方津国に萌芽し成長して、そして日の本高天原に於て、高天原の内容として摂取され完成される。故にこれをまた予母都国とも書く、文化の予めの母…続きを読む
言霊百神│黄泉国④ 然しそうかと云って黄泉国にはそれ自体でまた重大な文化的意義がある。実はすべてのの人類の文化は元来黄泉国で発生したものである。人間の言語にしても合理化されない以前の不完全なものならば既に早くから世界に行なわれていたわけであ…続きを読む
言霊百神│黄泉国③ 日の本の日は言霊のことであって、四方津国の月読の世界の哲学宗教には言霊の道がない。魔尼とかMannaとか、あるいは白法とか、「言辞の相」とか、卍字などと云う言葉だけは残しているが、布斗麻邇の実体がない。すなわち神即言葉で…続きを読む
言霊百神│黄泉国② この(是)にそ(其)の妹伊邪那美命を相見まくおも(欲)ほして、 黄泉国に追い住(い)でましき 岐美二神の協同の創造は終了したが、伊邪那岐命は神避り給うた伊邪那美命が赴いた世界の状況を知りたくて黄泉国に出かけて行った。妹は…続きを読む
言霊百神│黄泉国① 伊邪那岐は気、心、精神、主観、主体、能動体であり伊邪那美は身、体、物体、客観、客体、受動体である。この両つが結ばれて実相の自覚態すなわちその実体として言霊麻邇が生じ、先天と合わせて五十の麻邇が一通り整理された時、その麻邇…続きを読む
言霊百神│四つの比礼⑤ この尾羽張の剣の象徴を天空の星に求めたものが、ギリシャ神話にあるオリオン(Orion,Oharion,参宿)である。十字形をしたその星座は時空、次元を縦横に斬る剣の活用の姿を示している。その他『聖書』の「ヨブ記」には右の…続きを読む
言霊百神│四つの比礼④ かれ(故、)斬りたまへる刀は、天之尾羽張、 また(亦)の名は伊都之尾羽張とい(謂)ふ 伊邪那岐命が迦具土を斬った刀(剣)の作用である判断と統覚すなわち分析、総合、整理、運用の作用が五十音言霊の上に実証され確認され、道理と…続きを読む
言霊百神│四つの比礼③ (女島) 以上の山津見八神を締めくくった文字の原理の宝座を「女島またの名は天一根」と云う。女(ひめ)とは文字のことである。その神代文字はすべて同一の五十音すなわち天鳥船、火之加具土と云う唯一の根源からのあらわれであるから…続きを読む
言霊百神│四つの比礼② 筆者は今のところこの山津見八神は八種類の神代文字の事ではなかろうかと考えている。『竹内文献』や『ウエツフミ』等の古文献はいずれも神代仮名文字で記されたもので、その種類を精しく分けると数十通り、数百通りを数えられる。石上神…続きを読む
言霊百神│四つの比礼① 以上、甚だすっきりしない解き方であるが、それ以上はまだ釈けない。山津見八神に就て神代文字研究家であった山腰明将氏が説いた所は、それは竜形文字を構成する上に於ける以上の如き八つの手法を示したものであると云うのであるが、筆者…続きを読む