帯津良一│「基礎知識」① ①なぜ、ツボを押すと健康になるのか? 東洋医学では、「気の流れ」が病み(滞る)と、「病気」になると考えます。そして「気」が欠乏すると体や内臓などの活力が低下し、心に不調があらわれる場合もあります。 私たちの体には、「気・…続きを読む
帯津良一│全身のツボ はじめに 本書にあるツボは、特に注意書きがなければ、基本的にすべて次のように押します。呼吸法と合わせた効果の高い押し方です。 口から息をゆっくりと吐きながら力を加え鼻から息を吸いながら静かに力を抜く。これを10回程度繰り…続きを読む
止観法│感覚、幻覚、幻境 止観法を行っていて、心身が安静な状態にあるときに、いくらかの感覚、幻覚、幻境が出現することがあるが、そのときは正しく対処して良くない結果を引き起こさないようにしなければならない。 1.感覚(八触) 八触とは、身の痛、痒、…続きを読む
止観法│治病 身・息・心の三事を適度に整える止観法などを行うと、禅定の境地に到達できるだけでなく。ある種の病症をも治療できる。 (1)症状分類 ①四大の増損の病相 ②五臓より患を生ずるの相 (2)病患を治癒する方法 ①止法を用いる治療…続きを読む
止観法│六妙法門 六妙法門は、6種の止観法である。智顗は六妙法門を十種にわけている。 ①歴別に諸禅に対する六妙門 ②次第相性の六妙門 ③便宣に随う六妙門 ④対治に随う六妙門 ⑤相摂の六妙門 ⑥通別の六妙門 ⑦旋転の六妙門 ⑧観心の六妙門 …続きを読む
止観法│法門② (2)止法と観法 止とは停止であり、練功を始めるに際して、散乱する想念を調えて克服することである。止が首尾よく行えないときには、観法を運用する。観とは閉目して返観するをいい、分析推理の方法で想念を克服するのである。 修止…続きを読む
止観法│法門① (1)調身、調息、調心 調身…調身とは止観時に身体姿勢を調整することをいう。姿勢については、仏教では、ふつう結跏趺坐をとるようにいわれている。 調息…調息とは、呼吸を調え、練ることである。呼吸の状態については、後漢末の仏…続きを読む
止観法│概説 仏教各宗派の哲学思想、教典はそれぞれに異なっていて特徴があるが、座禅修道を行わなければならないことは、しずれの宗派にも共通している。簡単な参禅のほかに、ほとんどの場合禅定を行わなければならない。 第1節止観法概説 天台宗…続きを読む
大・小周天をどうとらえるか② 3.鍛錬方法は全面的に否定するべきではない 内丹術の中の大・小周天は、鍛錬方法についていえば、全面的に否定すべきものではない。なぜなら、功夫は鍛錬しうるものであり、練功実践を通じたものならば、研究し参考にする価値を持って…続きを読む
大・小周天をどうとらえるか① 1.一種の神仙方術である 内丹術を目的に即していえば、それは宗教の分野での一種の神仙方術であって、現世の超越と羽化登仙を目的とした修煉の方法であった。それはとうていかなえることのできない目的であったし、我々はそれを否定す…続きを読む