帯津良一│「基礎知識」①

①なぜ、ツボを押すと健康になるのか?
東洋医学では、「気の流れ」が病み(滞る)と、「病気」になると考えます。そして「気」が欠乏すると体や内臓などの活力が低下し、心に不調があらわれる場合もあります。
私たちの体には、「気・血・水」という、元気に生きるための三大要素が、ぐるぐると流れています。
この3つの流れがきちんと整っていると、栄養や酸素、エネルギーがしっかり運ばれるので、気力が充実して元気になり、命の火が勢いよく燃え続けるのです。
ツボは、気の流れる道「経絡」の上にある「気の出入り口」のことであり、「気・血・水」の滞りやすい場所でもあります。
ツボを温めたり押したりすることで「気・血・水」の流れを調え、体調を正しく整えるというのが、ツボ治療の根幹となる考え方です。

②「温めるほど、体にいい」は本当か?
体が冷えている場合は、ツボを「温める」と、より高い効果が得られます。たとえば、ある四十肩の患者さんは、炎症が鎮まっているのに、夜も眠れないほど痛いと訴えるので、寝ているときに、2つのミニ湯たんぽを肩にはさむようにあてがうようにしてもらったのです。
すると、ほんの数日で劇的に痛みが消えたというのです。
現代人は、体を動かすチャンスが減り、筋肉が不足しています。筋肉が少ないと熱が発生しないので体が冷え、気や血が滞り、病気になりやすいのです。
ただし、何もかんでも温めればいいというわけではありません。
炎症、発熱、高血圧、暑がり、ほてり症、糖尿病、アトピーなど、熱を下げることが必要な場合もあります。本書では、温めたほうが高い効果が得られるケースを、紹介していきます。

2020年2月
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