2021年01月

言霊百神|識の原因原律①

宇比地邇神(ウヒヂニノカミ)【言霊チ】 妹須比智邇神(イモスヒヂニノカミ)【言霊イ】 宇は地に比するに近(邇)し、須べからく智に比するに似(邇)たりなどと訓むことが出来る。然し『古事記』神名はすべて咒文であり謎であって、…

言霊百神|開闢(中今の意義)⑪

国之常立神【言霊エ】 地(くに)すなわち国が恒常に成立する原因基盤である実体。「くに」は大自然から発生してそれから分離した人間の知性活動の自覚による創造の所産である。『日本書紀』には「国底立尊」とある。その基盤(底)の形…

言霊百神|開闢(中今の意義)⑩

宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)【言霊ヲ】 うまし(可美)は形容詞。葦の芽の如く、或いはその根の如く、連続し連鎖して何処までも伸び拡がって行って止まない性状を持った実体。ヲは尾、緒である。生命の玉(霊…

言霊百神|開闢(中今の意義)⑨

国稚く浮脂の如くして 渾沌が僅かに剖かれ初めて、未だ現象を発せざる、実在、実体だけの母音、半母音の世界のことである。アイウエオを少名彦神と云う。少は稚(若)、名は言葉と云う意味で、若い言葉と云うことである。アイウエオは大…

言霊百神|開闢(中今の意義)⑧

身を隠したまいき 現象としての存在でないこと、現象として姿を現さぬ事である。たとえば吾と云うものの夫々の現象は存在するが、その吾そのものは現象することがないこと。たま例えば歴史と云うものの種々の相は存在するが、歴史自体を…

言霊百神|開闢(中今の意義)⑦

独神(ひとりがみ) 独神とはそれ自体で宇宙全体を占有し、偏在する実在を云う。その占有する一つの宇宙を次元と云う。宇宙は連続的な時間空間の拡がりであると共に、その時間空間が連続していない不連続の次元の重畳である。大宇宙の中…

言霊百神|開闢(中今の意義)⑥

高御産巣日神(たかみむすびのかみ)【言霊ア】 神産巣日神(かみむすびのかみ)【言霊ワ】 カミムスビとは噛み合わされて結ばれること。この作用で言葉も物体も生まれて来る。高御産巣日のタという接頭語は音義としてはタと云う陽性の…

言霊百神|開闢(中今の意義)⑤

⦿天之御中主神 然らば何故にこの「中今」の自覚態が言霊ウであるかと云うと、ウ音は人間が発する最初の言葉であるから、その音と精神内容とを合わせてあるものである。言葉と心を合わせるとことを「裏合へまかなはす」と云う。裏は心で…

言霊百神|開闢(中今の意義)④

天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)【言霊ウ】 天地のはあじめの宇宙の時間空間及び次元の中心、すなわち「中今」の直接的な知覚体を云う。『易』で云う「太極」のことであり、宇宙がその姿を現す最初の様相であり、我なるものの自…

言霊百神|開闢(中今の意義)③

成りませる神の名(みな)は 「なる」と云う大和言葉は成、熟、生、鳴等の義に解せられる。漢字が輸入された後、聖徳太子はこの様にして五十音神代仮名表音文字に漢字の榜(ふりがな)を附して、その意義を限局して顕わした。『古事記』…