言霊百神|識の原因原律③

意富斗能地神(おほとのぢのかみ)【言霊シ】
妹大斗乃弁神(いもおほとのべのかみ)【言霊リ】
オホは思うであり、また大(おほ)である。大いなる思いを斗(量)る土台(地)となり、弁(わきまへ)となる音という意味と解すればよいだろう。斗能(との)を殿と釈(と)けば神殿のことである。殿をあらむと訓(よ)むとき、五十音の麻邇字を粘土板に刻んで五十音図を瓦(いらか)または甕(みか)と云う。いらかとあらかとは同義語であり、神を顕わしたものと云う意味で、それはやがて神社と云うことにもなる。そうした意味の殿すなわち五十音図の土台となる音と云う如く意富斗能地、弁(わきまへ)と解してもよかろう。『日本書紀』には「大戸之道尊(おほとのぢのみこと)、大苫辺尊(おほとまべのみこと)」「大戸摩彦尊(おほとまひこのみこと)、大戸摩姫尊(おほとまひめのみこと)」「大富道尊(おほとまぢのみこと)、大富辺尊(おほとまべのみこと)」とある。

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