言霊百神│犠牲② そ(其)の御刀(みはかし)の前に著(つ)ける血、 湯津石村に走りつ(就)きて 迦具土を斬る主体は十拳剣であり、斬られる客体は迦具土である。御刀の先、元、手上、手俣というのはその道理開明の進行を示す咒示である。湯津石村の湯…続きを読む
言霊百神│犠牲① 話が少し脇道に入るかも知れないが古代宗教の祭典に犠牲(生贄)という行事がある。犠牲と云う文字が示す通り古代支那やギリシャの祭典では牛を殺し、そしてユダヤ教のエホバの祭典では羊を殺して、祭壇の上でその肉を割き腸を露出して血…続きを読む
言霊百神│神道原理の成立② 剣には十拳剣、九拳剣、八拳剣の三つの使い方がある。世界を夫々十、九、八に斬って行く道である。天照大御神、伊邪那岐大神は十拳剣(アタカマハラナヤサワ)を用いる、十拳は神道布斗麻邇であって、それにはア(アルファ)とワ(オメガ…続きを読む
言霊百神│神道原理の成立① 五十音の音としての整理が終わったから、次に愈々その音を組織し操作することによって宇宙の道理を表現し運営して行く方法が明らかにされる。今迄述べた所は言霊の発現と、その整理に就いてであったが、これからの操作によって初めて言霊…続きを読む
言霊百神│父韻の所在④ この様にして以上の神名に就いて様々に述べて来たが、『古事記』神名の解釈はその内容さへ承知して居れば、大和言葉の言霊の幸倍へによって如何様にも述べることが出来るのであるから、必ずしも以上の解釈のみにこだわることは要らない。…続きを読む
言霊百神│父韻の所在③ (小豆島) この泣沢女神の宝座を小豆島と云う。顕われ続く気、明るい対(陰陽)の気の島という意味であり、またその名を大野手比売と云うのは大きな沼矛の出る島と云うことで、菅曾(麻)の下段のイ段の十音(八音)のことを云う。沼矛…続きを読む
言霊百神│父韻の所在② ピアノは鳴っていないし、虹には色が無い。ピアノ自体はただ無音に振動しているだけで、ピンともポンとも鳴ってはいない。その振動が聴覚という知性の振動とシンクロナイズする時、初めてピアノの音色が現われるのである。虹はただ無色の…続きを読む
言霊百神│父韻の所在① ここで父韻についてもう少し説こう。『法華経』「普門品」の観世音菩薩が聞召す音を「梵音、海汐音」と云う。梵音は大自然ブラーマの音であって、それはアイウエオの五母音である。自然音にはこの五つだけしかない。それなのに雨の音は「…続きを読む
言霊百神│音の整理⑨ 哭きたまふ時に、御涙に成りませる神は 哭くは声を出すこと、涙は泣いて水を垂らすこと。垂れた涙は五十音図の最下段のイ・キシチニヒミイリ・ヰの所に集まって、其処で父韻の原理を現わす。 香山の畝尾の木のもと(本)にま(坐)す、…続きを読む
言霊百神│音の整理⑧ かれ(故、)ここ(爾)に伊邪那岐命(の)詔りたまはく、 美しき我が汝妹(なにも)の命(那邇妹命)や、 子の一木に易へつるかも(乎)とも(謂)りたまひて 迦具土神が生まれて伊邪那美神が神去ったことであり、母の身代わりとして…続きを読む