2021年09月

言霊百神│ヨブ記⑦

「言霊百神」の系列は単に平面的にずらりと並んでいるだけのものではなく、立体的な積み重なりである。またその積み重なりの一つの段階の内容を総合したところが次の段階の出発であるような次元的重畳である。だから途中から一つ二つの神…

言霊百神│ヨブ記⑥

ついでに申し添えたい事がある。『日本書紀』一書の本文でない「註」の部分に「或いは所謂泉津平坂とは、復た別に処所あるにあらす、但だ死るに臨んで気絶ゆる際、是を謂ふか」という一文がある。これは全く「記紀」の真義を弁えない者の…

言霊百神│ヨブ記⑤

岐美二神の離婚状態はこの時に始まって、その期間は今日に到るまで実に悠久五千年以上に亘っている。然しこれは永劫の離婚ではなく、やがて伊邪那美命の使命である黄泉国の文明が完成される時、いずれ二神が蓬莱の島台の上に友白髪の高砂…

言霊百神│ヨブ記④

盟(うけ)ひて曰はく、族(うから)離(はな)れなむ。又曰はく、族負けじ…(『日本書紀』) 族離れなむは「私達は夫婦別れをしましょう」と云う絶妻之誓(うけ)いであり、族負けじは「千頭絞(くび)り殺さむ」「千五百産屋立てむ」…

言霊百神│ヨブ記③

「ヨブ記」と「記紀」とは何故にこのように一致するのであろう。このほか前述した如く参宿、昴宿、北斗等の星座の名とその操作について「ヨブ記」は述べてるが(『旧約聖書』「ヨブ記」第三十八章)、これ等の星座のたたずまいによって母…

言霊百神│ヨブ記②

「ヨブ記」のこの数節と「記紀」の黄泉比良坂の記事と比べる時、両者は全く同一の事柄を述べているものであることが肯づかれる。伊邪那美命の後継者である須佐之男命は海原を治(し)らす神であって、黄泉軍はその海原の潮の氾濫に譬える…

言霊百神│ヨブ記①

この様に千引石をもって中枢である高天原を結界して、雷よ、黄泉軍よ来る勿(な)と止めた「記紀」の記録を読んだ時に、これに関連して思い出されるのは『旧約聖書』「ヨブ記」の左の数節である。「海の水ながれ出でて、胎内より湧いでし…

言霊百神│原罪(天津罪)⑥

以上の黄泉国、黄泉比良坂の消息を更に『日本書紀』の上で読んで行こう。『日本書紀』「神代巻」は独立した書物ではなく、初めに撰せられた『古事記』の註釈書として編まれたものである。「時に伊弉諸尊、乃ち其の杖を投ちて曰はく、此よ…

言霊百神│原罪(天津罪)⑤

かれ(故、)そ(其)の謂はゆる(所謂、)黄泉比良坂は、 今(、)出雲国の伊賦夜坂となもい(謂)ふ 黄泉比良坂は外国の言語、文字、思想の原理であって、それは頭の中に雲のように浮かび出て来る様々な理念(出雲)を麻邇を用いずし…

言霊百神│原罪(天津罪)④

また(亦、)そ(其)の黄泉坂に塞やれ(り)し石は、 道反大神ともまを(号)し、 塞坐黄泉戸大神ともまを(謂)す 道反(ちかへ)しとは此処から内は高天原、此処から外は黄泉国として各々の道を反すことであって、千引石を高天原の…