かれ(故、)斬りたまへる刀は、天之尾羽張、
また(亦)の名は伊都之尾羽張とい(謂)ふ
伊邪那岐命が迦具土を斬った刀(剣)の作用である判断と統覚すなわち分析、総合、整理、運用の作用が五十音言霊の上に実証され確認され、道理と言語とが直接に結び付いて、ここに言葉即LOGOSの原理が確立された。また斬られた迦具土からは文字の原理があらわれた。尾羽張は鳥の羽が末広がりにひろがる様で、この神剣霊剣である「つるぎ、たち」はこれを活用すればするほど末広がりに文明の内容が顕現発展して来るから尾羽張と云う目出度い名がつけられたわけである。剣、刀(たち)すなわち判断と統覚は文明を創造する原器であり、神器であり、神宝である。「珍重す大元三尺の剣」(「臨刃偈」)と禅でも云われる剣すなわち天之御柱、天沼矛の把握こそ神道に入るの門であり、その道の内容に分け行くための便であり、禅の所謂「拄杖子」である。
言霊百神│四つの比礼④
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