ナチュラル│喘息

喘息
気管支が一時的に収縮してゼイゼイと鳴り、呼吸、とくに呼気が苦しくなる喘息は、小児にも成人にもよくある病気で、原因が分からず治療が困難な場合もある。喘息発作の直接的な原因は、気管支の内径を調節している筋肉帯が収縮することにある。その筋肉帯はもちろん神経が支配しているわけだが、その神経がなぜ誤って筋肉を収縮させてしまうのかはわかっていない。喘息は基本的にはアレルギー病であり、情動と結びついていることが多いのだが、激しい運動や呼吸器の感染によって起こるし、医師が「内向性」と呼ぶ原因不明のものもある。喘息は何の予兆もなしに始まり、突然おさまることもあれば、死の転帰をとることもある。現代医学の医師が処方する薬は非常に毒性と依存性が強く、悲しいことに効果もよくない。しかし、激しい発作の時には緊急的に現代医学の治療や入院が必要になる。
幼児期に強いアレルギー的な要素をともなって起こる小児喘息は、思春期か成人初期になって自然治療することがよくある。それよりはるかに深刻なのは中年になって起こる内因性のもので、これはなかなか治りにくい。
喘息の治療には、急性発作の対処と慢性喘息の制御もしくは予防という2つの側面がある。わたしは急性の喘息発作に難種類かの生薬を使って対処している。ひとつは中国の麻黄(エフェドラ・シニカ)で、これは中国医学で古くから使われてきた天然エフェドリンの原材料であり、すぐれた興奮剤および気管支拡張剤である。漢方薬店かハーブ専門店に行けば、乾燥した麻黄の茎が買える。煎じると香ばしい味で、同じ気管支拡張剤でも合成薬剤より副作用が少ない。カラスかエナメルのポットに1リットルの水を入れ、それに細かく砕いた麻黄の茎を一つかみ入れる。蓋をしてとろ火で20分間煎じてから、漉す。症状に応じて2~4時間おきに、1~2カップを飲めばいい。飲み過ぎると神経過敏になったり不眠になったりするので、注意していただきたい。健康食品店には中国麻黄のチンキ剤やカプセル剤がある。ラベルの指示に従って服用すること。
◎ミルクおよび乳製品は取らないこと。
◎常に水をたくさん飲み、気道を潤しておくこと。
◎呼吸法を行う。
◎慢性喘息によって形成される神経と筋肉と緊張パターンを崩すために、胸部への手技療法を行う。
◎砂糖抜き・完全菜食・マクロビオティック・長期断食など、食生活の思い切った転換を図ること。
◎煙・ほこり・かび・揮発性化学物質など、呼吸器系を刺激するものとの接触をできるだけ避けること。強力な空気清浄器を取り付ける。空気汚染地域に住んでる人なら転居も考えなければならない。
◎転地療法を試してみること。高山・砂漠・海岸地方がいい。喘息は気候が変わると好転することが多い。
◎中国医学やインド医学を試してみること。
◎現代医学の治療は医師を良く選び、注意しながら受けること。症状が重い場合、現代医学の治療を受けなければならないときもある。気管支拡張剤はたいがい興奮性が強く、交感神経を刺激し、不安感を増大させる。ただし、お茶の木からとるテオフィリンは歴史も長く、正しく使えば安全で効果も高い。同系統で、発作の緩和と予防のための吸入剤になっているものもある。吸入剤は効くが依存性が高く、薬の効力が切れると気管支がふたたび収縮してしまいがちである。
経口ステロイド剤は非常に危険である。依存性に成り易く、長期間使用すれば悲惨なことになる。けっして使ってはならない。どうしても使わなければならない時は短期間にかぎり、できるだけ早くやめること。
要するに、薬はできるだけ飲まないに越したことはない。症状を押さえるだけの現代医学の薬剤は、喘息を長引かせ、自然に治癒する機会をへらすことになるからだ。

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