ナチュラル│片頭痛

片頭痛
古典的な片頭痛の症状は、片側性・拍動性の強烈な頭痛であり、前駆症状として何らかの「アウラ=前兆」(閃輝暗点など視覚異常が多い)があることがしばしばで、悪心・嘔吐を伴う。しかし、実際の症状はじつに多様であり、一般の人は古典的症状の知識があるとかえって混乱し、診断がつくにくくなることが多い。女性の場合、妊娠中はまず片頭痛が起こらないので、これはいい診断基準になる。
片頭痛は患者にとっては非常に不快であり、何もする気が起こらなくなるが、医師にとっても苛立たしい病気で、最高の治療をほどこしても治らないことがある。現代医学の医師は片頭痛の患者に強力な薬剤をたくさんあたえるが、中には益より害のほうが大きいものもある。
片頭痛の直接的な原因である血管の異常反応を起こす因子には多くのものがある。特定の食物が引き金になる人も多く、アレルギーが因子のひとつであるということも考えられる。少なくとも女性の場合は、ホルモンの変動も因子として働いている。しかがって、妊娠が片頭痛をブロックするかと思えば、避妊のピルが発症の引き金になったりする。遺伝が関与していることが確かなように、ストレスが関与していることも確実である。1人の人の片頭痛の発症因子をすべて明らかにすることは、できない相談かもしれない。
片頭痛をコントロールするためにわたしがおすすめする方法は、次の通りだ。
◎まず、コーヒー、カフェインぬきコーヒーその他のカフェイン類をとらないようにすること。カフェインを含有する売薬の頭痛薬も絶対に飲まないように。体からカフェインが完全に抜けたら、今とはコーヒーが片頭痛の治療薬になる。最初の徴候があったら、濃いコーヒーを1~2杯のんで、暗く静かな部屋で横になるといい。
◎片頭痛の引き金となるような食品を避けること。それにはチョコレート、ワイン、匂いの強いチーズ、発酵食品、サーディン、アンチョビ、ニシンなどがある。
◎バイオフィードバック装置を使って、手の温度をあげるような訓練をすること。コツをつかんで頭痛発作の初期に応用すれば、頭痛を退散させることができる。
◎現代医学の薬剤は控え目に、慎重に使うこと。処方薬のエルゴタミンを試してみるといい。これは強力な動脈収縮剤で、頭痛の最初の徴候が出てすぐに使えば効果がある。使い方は医師に相談すること。
◎それでも頭痛が続くようなら、頭痛にたいする考え方を変えてみるのもいいかもしれない。片頭痛は頭の中で電気嵐が起きているようなもので、荒れ狂うがいずれは収まり、凪の時期に戻る。ときには頭痛という嵐に身を任せてみるのも悪くない。コーヒーとアスピリンかエルゴタミンをのんで、暗い部屋に横たわり、頭痛と一緒にときを過ごすのだ。頭痛を口実にして、普段の仕事をさぼり、こころの内部に目を向けて、積もり積もったストレスの消えていくのを見つめていればいい。このように頭痛を受容し、頭痛を利用するようになるにつれ、頭痛の起きる頻度が少なくなっていくものだ。

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