古歩道│「大麻」は万能薬④

まあ、見てもらえばわかるが、どんな病気でも薬効がある万能薬なのである。
まさか、そう思っている人もいるだろう。だが、別に不思議でもない。大麻にかぎらず、アヘンを作るケシにしても「万能薬」と言っていい。事実、効果の高い医薬品の3割はケシのアルカロイドから生成されているくらいだ。
このアルカロイドとは植物が作り出す「毒」のことである。植物は動けないので虫や動物に食べられると、このアルカロイドを分泌して撃退する。一種の免疫システムと思えばいい。アルカロイドの毒成分が強ければ、食害に合わないで、その植物は繁栄する。
毒を以て毒を制すという言葉があるように、動物は、このアルカロイドの「毒」を「病気」の撃退に役立ててきた。怪我をすればバイキンが繁殖する。そこで毒性の強いアルカロイドを食べて菌の繁殖を抑える。病気の場合も同様にウイルスを鎮静化させる。さらに、ある特定のアルカロイドが体内に入ってくれれば、それで免疫効果を強制的に高める一種の「スイッチ」にしてきた。つまり、特定のアルカロイドを体内に摂取した瞬間、「エマージェンシー(緊急事態)」と判断して、体内の免疫システムがフル稼働するように遺伝子にプログラムしている。哺乳類が誕生してから2億年、その長い時間をかけた進化のなかで、そういうシステムを作ってきたわけだ。
先にも言ったが、強い毒性を持っていたケシや大麻は、その毒性によって繁栄していた。大麻やケシは、どこでも勝手に生えてくるから動物によって「選ばれた」。大麻やケシは、どんな病気にも効果があるというより、効果が出るよう動物が、そう進化してきたのだ。

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