言霊百神│島生み⑰

女島(嶋)
また(亦)の名は天一根(あめのひとつね)
正鹿山津見神より戸山津見神までの八神の区分宝座。山津見とは生命の八相である山を見ることである。ヤマは八間(やま)であり、その形は であり、八尋殿のことである。この八間の図形は大八島文字(あひる文字)の原型であって、すなわち山津見とは一般に神代表音文字のことである。
女島のヒメは霊目である。言葉を眼に見えるようにしたもの、すなわち文字のことである。およそ女あるいは姫(媛、比売、毘売)と云う時は文字を意味する。そもじ(其文字)とは女性の第二人称の代名詞である。
キリスト教で云うなら「創世記」のアダムは言葉を意味し、イヴは文字である。そのイヴはアダムの肋骨 から作成される。この大八島の図は町形(真智形)と云う。アダム、イヴの神話は人間の生物学的先祖を説いたものではない。人類の文明の淵源を説いたものである。アダムは言葉であり、イヴは文字である。言葉は文明の父であり、文字は文明の母である。『旧約聖書』のモーゼの「五書(ペンタ、トーチ)」は日本に留学して神道の教伝を受けたモーゼが神道の立場に立って神の原理と民族の歴史を説いた記録である事を知らなければならない。キリスト教のドグマは神道でなければ釈けない。
山津見八神は八種類の神代文字である。すべて文字と云うものは元来「全地は一つの言葉、一つの音のみなりき」(『旧約聖書』「創世記」第十一章)と云われる如く、五十にして一なる言霊ウの展開表現であるから一つ根(音)と云う。

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