言霊百神│絶妻の誓⑱

その初め言葉としての人類の精神文明は主客、霊体である岐美二神の交流によって結び出されたが、然る後に於ける世界の文明の歴史もまたその言葉の破壊と言葉の創造と云う同じ岐美二神の交流交渉、相関関係によって今日まで互いに糾われながら経営されて来た。言葉(道理)の破壊は必然的に生存競争の世界相を現出した。このことがやがて物質科学文明の発達を促進した。然しこの他面に於ける道の言葉の把持と創造は内面のロゴスを継承、持続、保全してその全面的な崩壊烟滅を支えて来た。(『第三文明への通路』参照)。斯くの如くして岐美二神が今日まで分け持って来たところの、一方に於ては精神的に瀕死の状態にまで破壊され、一方に於て科学的には究極の原理に到達しようとしつつある内部の知性の自覚と外部の映像の研究と云う両つの文明の世界が、初めの日のままに保続されて来ている一方の内部の完成された世界、高天原の知性の原理の指導によって一つの円満にまとまる日が間もなく到来する。