言霊百神│禊祓(三)⑲

次に水底に滌ぎたまふ時に(、)成りませる神の名は(、)底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)、
次に底筒之男命(そこづつのをのみこと)
水底は中瀬の水底であって、エ段である。綿津見のワタは渡であり、また海(わた)である。海は産霊である。無自覚であり、老子の謂う「無名」であるところのア行から、自覚であり「有名」であるところのワ行に至るまでの時間空間を渡して実相を生んで行く母音父韻の活らきが綿津見神である。
筒之男命とは石筒之男命と云うのと同じで、ア行からワ行までの間に子音が一貫した一連の筒(石筒)の様をなして流れて行く。すなわち底筒之男はエ段のテケメヘレネヱセである。底津綿津見神、底筒之男命は理性エを発現して行く原理の決定確立である。

2024年4月
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