この三つの知能は更に関連し合い、感応同交して三位一体の形を取って活動する。この三位一体が成り立たないと文明の正しい運営が出来ない。現在はなお右の如く人間性の全局の中からウの知性が独り逸脱して勝手気儘に世界を横行し支配している時代である。換言すれば人間の感覚の操縦者である覇道的権力が独り世界を支配している時代である。そのため道徳や芸術は世の中の隅っこで慎ましく暮らすことを余儀なくさせられ、科学に至っては全くその支配者の家来となっている。これがルシファーが支配している時代の姿である。五人の天使であり兄弟である五つの実在の仲間から離れて今なお一人世界を彷徨しつつあるそのルシファー、須佐之男命の眷属を広く「さ迷えるユダヤ人」と云う。このウ言霊の逸脱横行の時代を末法と云う。