言霊百神│禊祓(三)⑰

伊豆能売をまた大日孁(おほひるめ)と云う。昼眼の義である。大日霊女は天照大御神の神格の基礎である。この昼眼である般若の眼すなわち理性に対して、人間のいま一つの知性である悟性経験智を夜の眼と考える。すなわちそれは月読命の精神的性能である。この二つの知性に須佐之男命の現識を合わせた三つを後述の如く左の眼と右の眼とそして鼻とに譬えてある。
オウエの三つの知能は、ア、イの直接性、自然性をそのまま保持しながら、これを転じて、ここに人間独特の文明を創造経営して行く上の精神的根拠であり、人間が神の子、菩薩、万物の霊長として宇宙世界の経営を大自然(神)から委嘱された上に於ける保証であり、条件であり、その資格である。

2024年4月
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