言霊百神│禊祓(三)㉖

そ(其)の底筒之男命、中筒之男命、上筒之男命は(、三柱の神は、)
墨江の三前の大神なり(也)
墨江のスミは総見であり、スミラミコトのスミでもある。総見は仏教の総持(マニハンドマ)であり、阿耨多羅三藐三菩提であり、すなわち天照大御神、月読命、須佐之男命の三貴子である。墨はまたその総持の曼荼羅(天斑馬)五十音図を書く墨でもある。三筒之男であるエ段、ウ段、オ段の三つの知能を根拠として、五十音を以て組織され完成された宇宙観、世界観、人生観とも云うべき三つの体系(曼荼羅、音図)がすなわち三貴子の実体である。「墨江の三前」とは総見であり皇である三貴子、三菩提が生まれる前提としての三神と云うことである。