言霊百神│日の少宮⑦

道の教科書である『古事記』を釈くことは自己を釈き、人間の知性すなわち精神的性能を釈き、世界と宇宙の内面を釈き、恒常の「中今」に活動している生命を釈くことである。そして是等の問題を我等人類の祖先が完全に釈き得て伝えて下さった答えが「言霊布斗麻邇」であり、『古事記』はその布斗麻邇を黙示咒文の形を以て残し伝えているのである。すべて自己の考えの正否を鑑みる道の鏡が『古事記』である。これを超ゆる完全の鏡は世界に存在しない。自己の考えのすべてを布斗麻邇に照合して誤まりなきを期することが高天原に住む人類本然の行き方である。『古事記』は永遠に新たなる生命の奥義書である。

昭和三十八年八月 第一稿謄写プリント作成
昭和四十四年三月 本稿擱筆

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