私の言霊体験㉘

 市場経済は共同体を分解するという積極的意義はある。市場経済が発達し貨幣が流通すればするほど現象として貨幣の価値は見えなくなり価格が独り歩きする。そこに詐欺が発生する原因がある。搾取も詐欺の仲間であり資本主義社会により詐欺経済が完成する。
 資本主義社会では真面目に働くよりもギャンブルで稼ぐことのほうが大切になるのである。だから最終的に戦争となり全てを破壊し富の再配分が起こるか社会そのものがデフォルトすることも起る。それが人類のこれまでの歴史である。
 これも個人の中にある善悪により起こる事である。個人の中に善悪が無くなれば社会においても善悪はなくなる。逆も考えられる。貨幣が無くなれば個人の自由も無くなるので形を変えて残ると思う。考え方として残すか制度として残すかはみんなで決めれば良い事である。
 資本主義社会の様な無制限の資本の自由は制限されるが個人の自由は認めるのではないかと考える。
デジタル通貨が国家の基軸通貨として認められれば、紙幣はなくなるであろう。過渡期として紙幣をデジタル通貨に切り換える事も行われるが、出所の分からない紙幣はタダに紙となるなる運命となるのであろう。その前に貨幣を創造活動に投資し新しい文明を切り開く糧とすることである。それが裏紙幣の生きる道である。

2024年5月
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