私の言霊体験㊱

私は幼児の頃は体が弱い方で色々な病気にかかりました。疫痢、ポリオ等に様々な病気にかかり親を困らせていたようです。記憶の中に横浜万治病院に入院したとき一緒に遊んでた子が死んで私が助かったことは幼い私にも分かりました。子供の時は言葉が完成されていないので悲しいという感情もなく、白い布が顔にかぶさっていたのを見た記憶だけが残っています。ただ死というものを身近に感じたのは42歳の時妻が亡くなったときでした。心にぽかっと穴の開いたような感覚が長い間続きました。葬儀が終わるまで悲しいとかという感情はなく、現実を受け入れるだけで精一杯でした。本人が分骨を希望していたので彼女の実家の墓に埋葬したとき本当に亡くなったことを実感し泣いていた自分がいた。本来なら彼女のやり残した事に全力で頑張らなければならないはずであるところ寂しさを紛らわすため再婚を考えていた。まあ今もその面は今も残っているようで甘ちゃんである。もちろん色々経験したので人生の厳しさも分かっているつもりであるが根は平和主義者で争い事は嫌いである甘ちゃんである。いや逆なのかもしれない。人に中には二人の自分が共存しているようなそんな感覚である。良い自分もいれば悪い自分もいる。判断は社会性に依存しているので社会の仕組みが変われば善悪の判断も変わるのではないかと考えている。

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