中国秘伝ひとりあんま気功㉗

鼻の症状をとる
鼻がつまる、鼻水がとまらない
会社を休むほどではありませんが、鼻水と鼻づまりは実にわずらわしいものです。鼻づまりがひどくて鼻で息ができなかったり、ひっきりなしに鼻水が出ていたのでは仕事にもなりません。早く治して、すっきりした気分で仕事に集中したいものです。
では、鼻づまりと鼻水にきわめて即効性のあるあんま気功法を紹介しましょう。
①楽な姿勢で椅子にすわって、肩の力を抜いてリラックスさせます。目をかるく閉じ、腹式呼吸をしながら、両手のひらをこすり合わせます。
②手が温かくなったら、両手の親指を曲げ、親指の甲(第一関節と第二関節)を鼻の両脇にあて、鼻に意識を集中しながら、鼻の両脇を上下にこすります。二〇~三〇回くりかえしこすりましょう。なお、鼻カゼをひきやすい体質の人は、毎日朝と夜に一〇回ずつ行うと、鼻カゼの予防になります。
この方法は一見すると、鼻を刺激して一時的に症状を抑えるだけの療法に思えるかもしれませんが、決してそうではありません。根本的に症状を改善する、あんま気功法の一種なのです。
中国の医学書には、「肺は鼻に穴をひらく」と書かれています。わかりやすくいえば、鼻は肺が外界に向けてあいた窓なのです。ですから、鼻水と鼻づまりというのは、単に鼻の症状というだけでなく、肺の気が足りなくなったことを知らせるサインでもあります。
そこで、肺に気を注ぎこみ、肺の気をおぎなうことをとおして、鼻水、鼻づまりの症状を根本的に改善する必要があるのですが、①~②の方法はまさにその目的にかなっています。鼻をこすることによって、肺を強化しているのです。

2024年5月
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