中国秘伝ひとりあんま気功㉜

寝つきが悪い
近年、ビジネスマンの中で、不眠を訴える人が増えてきました。ストレスの種がつきず、気の休まる暇もない生活が続いているからでしょう。
中国医学では「胃不和則寝不安」といい、不眠症は胃や脾の気が不足し、機能が低下したためか、または心の気が不足し、機能が低下したためにおこる症状なのだと考えられます。
ですから不眠症を治すには、胃、脾、心につながる経絡の気の流れをよくして、機能を強化しなければなりません。では、おもに胃と脾の気の流れをよくする、あんま気功法を紹介します。
①布団(ベッド)の上にあお向けに寝て、体の力を抜いて心身ともにリラックスします。かるく目を閉じ、両手のひらをこすり合わせましょう。
②右手の親指を除く四本の指をそろえて、ヘソの下にあててみましょう。このとき、ヘソから小指の届いた範囲を、丹田といいます。
この丹田に右手のひらをあて、その上に左手を重ねて、手にかるく意識を集中します。こうすると、手のひらのほぼ中央にある老宮というツボから、手に集まった気が放出され、丹田に気が送りこまれるのです。
③両手をかさねたまま、ゆっくり時計回りに手をまわして、丹田をマッサージします。丹田に意識を集中し、腹部が温かくなるまで続けてください。ゆっくり深呼吸をしながら、腹部をマッサージしているうちに、深い眠りに誘われテイクはずです。
丹田には、脾経という胃につながった経絡がとおっているので、ここをマッサージすると、脾経と胃経の気の流れがスムーズになり、根本的に症状が改善されることになります。
なお、ぬるめの風呂に入って、ゆっくり体を温めた後、このあんま気功法を行うと、さらに熟睡しやすくなります。

2024年5月
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