中国秘伝ひとりあんま気功⋆⑤

体質を強化し、胃のムカムカを予防する
①まず床の上にすわり、肩の力を抜いて全身をリラックスさせ、ゆっくり腹式呼吸を行いましょう。両手のひらをこすり合わせ、手に気を集めます。
 手が温かくなったら、足三里というツボを押しもみます(足三里は、膝を曲げたとき、膝の皿の外側にできるくぼみから指の横幅で四本分ほど下にあり、体力の増強と胃腸の病気治療に効果的なツボです)。
 左右の足三里を順番に、それぞれ三〇秒間くらい押しもみつづけ、やがてツボのあたりに痛いような、だるいような感覚を感じたら、終了します。
②胃のあたりに、中脘と呼ばれるツボがあります。胃下垂はもちろん、胃潰瘍や胃炎など、胃の病気にはとくに効果のあるツボです。この中脘に右手の中指をあて、呼吸に合わせて指面で押します。息を吐くときにツボを押し、息を吸うときには静かに指を離します。押すときに、指にかるく意識を集中させましょう。そうすると、手に集まった気がツボに入りやすくなるのです。
 このツボへの刺激を、約三〇秒間つづけてください。終わったら、ツボのまわりをかるく押しもみます。
 以上①と②を毎日二回、朝晩に励行してください。だんだん効果があらわれてくるはずです。腹筋の運動も合わせて行うと、さらに効果的です。

2024年10月
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