自覚確認する方法_第一言霊ウの段階

 欲望の段階です。オギャーと赤ん坊が呱々の声をあげて何も教えられない時から乳房を吸います。食物をほしがる欲望の始まりです。次第に大きくなり食物の他におもちゃがほしい、本がほしいということからさらに長じて、旅行がしたい、金がほしい、名誉がほしい、地位がほしいと欲望に限りがありません。現にこの欲望の世界の他はほとんど知らずに一生を過ごす人がいかに多いことでしょう。この進化段階にある人を仏教では衆生と呼びます。またこの世界にうずくまって他のことを知ることもなしに大きな顔をしている人を禅坊主はウ字虫、すなわち蛆虫と呼びます。この段階を基盤とした社会といえば広く産業経済の社会があります。もちろんこの世界しか知らない人でも他の四つの次元オアエイの宇宙にも生命を生かして暮らしていることに間違いありません。ただその四つの世界を自覚の対象として意識することが極めて少ないということなのです。
 このウ言霊の人間性能は、人間における最も幼稚な初発段階の性能でありますが、同時にまた人間が生きてゆくための土台となる働きでもあります。他の、さらに高次元の性能を開発しようとして、このウ次元の、すなわち食べていくことの人間の営みを軽蔑する人をよく見かけますが、その態度が高次元の性能の自覚運用をも不可能にさせることになりかねません。注意すべきことのように思われます。