気功鍛錬と経絡①

(1)経絡の重要性
 経絡は「気血」の通り道である。
人体は内臓に始まって四肢・五感(感覚器)・皮毛・筋肉・血脈にいたるすべてのものが経絡との関係の上に成り立っており、経絡は体内と体表にくまなく走ってこれらが連絡しあっていると考えられている。
その主なものに、十二経脈、奇経八脈があり、その他にも十五絡脈、孫絡等がある。これらが表裏を貫き、身体を上下に走っているのであり、要するに経絡の到らないところはないといっても過言ではない。『霊枢』海論篇には次のようにある。「夫(そ)れ十二経絡は、内は臓腑に属し、外は肢節に絡(まと)う」。
これらの作用については」『霊枢』経別篇に次のように述べられている。「十二経脈は、人の生きる所であり、病の起こる所である…」。
『霊枢』本蔵篇には、さらに具体的に記述されている。「経脈は気血の行う所にして、陰陽を営養し、筋骨を濡(うるお)し、関節を利するものなり」。
これらの言葉から、経絡の正常な作用とは、気血を行らせることによって筋・骨・皮・毛を営養を与え、陰陽のバランスを調節して、身体を保持することであると考えられる。