気功の基礎研究③

(2)筋肉運動クロナキシー
(クロナキシーとは、電流が神経の刺激を起こすために必要な電流の強さを二倍にするに要する最小時間のことである。時値は測定しやすく、皮膚抵抗にも影響されないので臨床検査に利用される)
重慶医学院生理教研室
 二七例に深指屈筋と総指屈筋の基電流の増大がみられ、クロナキシーもすべてが延長したという。
上海市高血圧研究所
 電子クロナキシーメーターで練功の前後に筋肉のクロナキシーの変化を研究したところ、鍛錬を行うと、クロナキシーは鍛錬前に比べて長くなることがわかった。
 クロナキシーの変化は、大脳皮質の運動領の機能に変化があることと関連がある。抑制が運動領まで拡散した場合に、クロナキシーは長くなる。一般には睡眠時、負のフィードバックによる抑制、大量のクラーレ投与時、保護のための自己抑制時などに、クロナキシーは長くなる。気功を行ってクロナキシーが長くなるのは、大脳皮質の機能が鍛錬中は抑制された状態にあることを証明しているものと考えられる。

2024年10月
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