気功の基礎研究⑧

(3)胃液分泌
蘇州医学院祖国医学教研室
 三例について、空腹時に胃液をすべて抽出したところ一五分間は胃液がほとんど分泌されなかったが、続けて一五分間気功を行わせると分泌が急に増加し、止めるとまた明らかに漸時減少した。
 胃液は胃にある各種の分泌腺から分泌される物質の混合したものである。主要成分は塩酸とペプシンであり、主に食物の消化に作用し、これらの分泌は神経性機構(迷走神経)と体液性機構(ガストリン)によって調整されている。気功を行って胃液の分泌が促進されるのは、一つには横隔膜の上下運動が過度になることによる機械的刺激が関与している。しかし鍛錬が未熟で入静の過程で胃液分泌の増加が現れるときの主な要因は、胃に分布する迷走神経が興奮状態にあることが考えられる。

(4)プチアリン(唾液中のデンプン分解酵素)
重慶医学院生理教研室
 九例の肺結核患者に内養功を行わせた結果、八例にプチアリンの顕著な増加が現れた。増加率は鍛錬前比五八・二一%。一例は減少した。

上海第二結核病院
 肺結核患者の唾液中プチアリン量は、正常人に比べて明らかに少ないことが証明されている。気功鍛錬を続けた患者では、これが正常に回復した。一回の気功練習の前後でも、プチアリン量は顕著に増加していた。
 唾液に含まれているプチアリンは、食物中のデンプンを麦芽糖に氷解する。胃に入ってからも適度のPH域(弱酸性から弱アルカリ性の間)にあるうちは、その作用が持続する(一五~三〇分間)。気功をするとプチアリン量が増すことは、鍛錬のあと食欲が増し、さらに体重が増加するといったことの裏付けとなるものである。