気功の方法…気の練養①

第5章靜功鍛錬法
 気功における静功鍛錬とは、坐る、臥(ね)る、立つなどの静的姿勢をとり、意念の集中と運用および各種の呼吸方法を結び付けた鍛錬であり、体質を強め疾病を治療することを目的とする。この姿勢の鍛錬、呼吸の鍛錬、意念の鍛錬を、古人は「調身」「調息」「調心」ともいっている。姿勢・呼吸・意念の三者は別々にできないし、互いに影響しあっており、互いに促進しあっているものである。静功鍛錬とは練功のたびに三者を具体的に結合し運用することである。
第1節姿勢の鍛錬
(1)姿勢鍛錬の重要性
 練功の姿勢とは、練功者が練功する間にとる体位および形態である。練功者が練功する間、身体の各部分が無理のない自然な状態にあり、意念を集中させ、全身をリラックスさせて、呼吸を整えやすいようにすることが要求される。そのため、姿勢鍛錬の問題が現れてくる。姿勢には一定の規格が必要であるが、同時に自然でなければならない。
 静功鍛錬における姿勢の重要性は、姿勢こそが練功の第一関門であることにある。練功を進めるには、まず、姿勢を正しくしなければならない。姿勢は練功者が最初に取り組む内容といえる。このほか、姿勢そのものに、一定の治療効果がある。姿勢による治療作用とは、姿勢の違いにより治療作用が異なることである。たとえば、立式は高血圧症、緑内障、一部の神経衰弱患者の症状改善にプラスになるし、長患いで衰弱している者や一部の練功初心者には臥式がよく、この姿勢により体力が速やかに回復する。