気功の方法…站桩功①

站桩はもともと武術界では足腰を鍛える基本功であり、各種の站法がある。この站桩は武術家王薌斎がまとめたものであり、かつては養生桩・混元桩ともいった。站桩功は『意拳』の站桩が変わったものであり、肉体と精神を同時に鍛える静功である。一九五八年十月以来、王薌斎は三回著作を成し、自己の站桩功法を紹介した。一部の臨床部門で用いた結果、一定の治療効果を収めた。
①站桩法の疾病治療作用
站桩功は立式が主であり、体幹・四肢を一定の姿勢に保ち、筋肉に持続的静力学的緊張をもたせて、精神の集中をはかるものである。そのため站桩功は一方では中枢神経を休ませ、また一方では血液循環をうながし、各系統の新陳代謝を増強させることができる。中枢神経が十分休まれば、調節機能は強まり、血液循環は速まり、新陳代謝は強まり、五臓六腑、四肢百骸は十分に滋養される。このようにして全身が艶やかで、生気が溢れるようになると、病気をしりぞけ長生きすることができる。

②站桩功の站法
準備式…両足を内股に開き、幅は肩幅とする。足をやや曲げ、臀部は椅子に腰掛けたようにし、胸を内側にこごめ背中はまっすぐにする。双手で腰をはさみ、両目は軽く閉じるか薄目を開ける。自然呼吸を二、三分間行い、精神を集中させてから、上から下への全身放松功を三分間行い以下の各式を行う。

提抱式…両足を内股に開き、幅は肩幅とする。両足を地に着け、均等に力を入れる。全身の力を足の裏の足指よりやや後方に置き、両膝をやや曲げる。最大に曲げたとしてもつま先を越えてはならない。上半身を真っ直ぐ保ち、上腕で半円を描き、腋をやや開けて、肩はやや後ろに引き、心胸部をゆったりさせ、力は抜いてはいるが、背筋をまっすぐ伸ばしている姿勢をとる。両手の指を向い合せ、その間はこぶしが三つ入るぐらい離し、臍の下に置く。手掌は上に向け、あたかも大きな風船を抱えるようにする。頭はまっすぐかやや後ろに傾け、目を閉じるか自然に開く(練功を始めた段階で多く用いる)。口唇はやや左右に引き、全身をリラックスさせるが、リラックスさせてもだらけず、笑っているようで笑ってはならない表情を保つ。
扶按式…両腕をやや持ち上げ、手の指を開きやや弯曲させて斜め前方に向ける。両手の位置は臍の際とし、手掌の中心を下方のやや外側に向け、あたかも水に浮かんでいる風船を押さえるようにする。その他は提抱式と同じ。
撑抱式…両腕を胸の前まで持ち上げ、肩の力を抜き、肘関節をやや下垂させ、両手と胸の間は三十㎝ほど離す。手の指を開き、手掌の中心を下に向けあたかも水を分けるようにする。その他は提抱式と同じ。
分水式…両腕をやや弯曲させ、同時に左右に開いて自然に伸ばし、両手を臍の線以下に保つ。手の指を開き、手掌の中心を下に向けあたかも水を分けるようにする。その他は提抱式と同じ。