気功の方法…強壮功

 強壮功は劉貴珍が整理し、同時に唐山市気功療養院・北載河気功療養院の臨床で用いられ、普及した静功の功種である。この操作方法は北載河気功療養院の出した一九六〇年九月版の『気功訓練班参考材料(草稿)』に依拠したものであり、内容は以下のとおりである。

①姿勢
坐式…単盤式(片あぐら)、双盤式(両あぐら)あるいは自然盤膝(自然なあぐら)。
立式
第一式…姿勢を正して立つ。頭はまっすぐにし、両足を肩幅に開き、膝をやや曲げる。両手をやや曲げ、下腹部の前に置き、車掌の中心を向かい合わせ、その距離を三、四寸(10~15㎝)とする。
第二式…両手はやや曲げる。球を抱くように胸の前に置く。その他の姿勢は第一式と同じ。
第三式…両足を内股にして立つ。両膝をやや曲げ、両手は物をささげ持つように胸の前か腹の前に置く。その他の姿勢は第一式、第二式と同じ。

②呼吸法
静呼吸法…平時の呼吸のように自然に行う。呼吸は均等に細くゆっくり行わなければならない。練功を始めたばかりの者、老人、虚弱な者に比較的適する。
深呼吸法…自然呼吸を基礎とし、平時より呼吸をやや長めにし、しだいに、静かに細く深く長く均等に調整していく。便秘、食欲不振、消化不良、精神を集中できない者に比較的適する。
逆呼吸法…腹壁の運動を組み合わせる。平時とは逆に、息を吸うときに腹をひっこめ、息を吐き出すときに腹を出す。 

③意守丹田
練功のときに精神を集中して丹田(小腹部)を想う。あるようでないように、ないようであるように想い、精神を緊張させて丹田を守ってはならない。
強壮功の適応症は内養功を参照のこと。

2024年4月
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