気功…さまざまな動功整体③

第9節易筋経

易筋経は、民間に広く伝えられた健身鍛錬法である。易筋経という三字を考えてみると、鍛錬を通じて筋骨を強健に易(か)える方法、ということがわかる。ここでいう筋とは、各関節間を連絡する強靭な組織、つまり筋腱をいっている。『霊枢』経脈篇には「筋は剛である」とあり、『素問』五臓生成篇には「諸筋は節に属す」とある。このように、筋腱は強靭で、関節・筋肉などの運動器官を束ね、保護する働きをしている。 易筋経は、かつては、南北朝時代の達磨が少林寺の僧侶に授けたものだという誤った見方をされたこともあった。その根拠とされたのは、唐代の李靖が『易筋経』の序文の中でそう述べていることにすぎない。李靖の序文自体が信頼にたるものではないし、また唐代の詩文の中にもこれに似た記載がない。 古代の易筋経は、全部で十二節の動作で構成されていたと伝えられているが、現在行われるものはすべて新たに整理されて、動作の数、名称、動作のいずれもが当時と変わっている。またそのためにいくつかの異なったものもできあがている。それは『易筋経』の専門書でみることができるので省略する。

第10節八段錦

八段錦は、八節の動作で編成された保健効果のある動功である。絹織物の一種である「錦」の名称にしていることからもわかるように、この方法は様々な異なった動作から編成されいる。また、歌訣が覚えやすくて功法が簡単なため、年齢にかかわりなく行うことができる。各節の動作はそれぞれが対応した内蔵に良い効果をもたらす。こうしたことから、八段錦は。「錦」が喜ばれると同じように人々から歓迎され愛好されている。

  • ①南宋初期
  • ②金元時代
  • ③清・光緒初期